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同じレールの上で  作者: ゆっさん
第1章 『日常』
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プロローグ

日本のどこかにある島嶼型都市、縄島。

本島を中心に、複数の島々で構成されたこの地域は、独自の発展を遂げてきた。


最大都市・縄島市を中心に、西島市、羽奈川市、方南市、そして神郷郡。

それぞれが役割を持ち、一つの都市圏を形成している。


この地の交通を支えているのが、縄島鉄道だ。


今成から方南までを結ぶ本線を軸に、羽奈川支線、空港アクセス線、川坂支線が広がる。


電化区間と非電化区間が混在し、気動車と電車が共存するこの路線網は、

縄島の地理と歴史をそのまま映したものだった。


その中でも――


浦川口。


複数の路線が交差し、空港アクセスの分岐を持つこの駅は、運行の要所として機能している。


そして、この鉄道で働く二人の社員がいる。


運転士、佐倉仁十。

車掌、霜月星華。


同期として入社した二人は、現在も同じ列車に乗務することが多い。


真面目で冷静な判断を下す仁十と、淡々と業務をこなす星華。

性格は似ているが、どこか異なる。


それでも、日々の運行において、その違いが問題になることはない。


列車を定刻通りに走らせる。


それが彼らの仕事であり、役目だった。


そして今日も列車は走り出す。

いつも変わらないはずの、同じレールの上をーー。

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