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三十三、エピローグ
三十三、エピローグ
私は、そっと後ろを振り返って、次第に遠くなる島影を見ていた。
志賀島を根拠地とする海人族の操る帆船が、港を漕ぎ出でて荒海に乗り出し、天の鳥船のように軽々と波を蹴って疾走する姿を思い浮かべていた。
明日はまた博物館に行ってみよう。
行く度に、常設展示室の暗闇の中で黄金の光を放っている蛇印が私に問いかける。
志賀島にはまだまだお前の知らない秘密が眠っているのだ。
そいつを掘り出してみろ、と。
そんな時、私の血は騒ぎ、言葉では言い尽くせない高揚感が頭から足の爪先まで遍く駆け巡るのである。




