第拾伍話 12月20日 其の漆
次に繋ぐための回なので短めです。
なるべく毎日投稿できるよう頑張ります!
「買い忘れとかない?」
「うん。」
「じゃあ出よっか。」
外にでるため、武器を構えようとしたが、全て解除されていたことを思い出した。
まてよ。ならさっき買ったウージーは何故消えないのか?セーフティーゾーンに入るときにのみ武装が解除されるのだろうか?まあいい。早くしなければ。残された猶予はあと五分。その間にセーフティーゾーンからも出なければいけない。
「羅優。行くよ。」
「うん。」
コンビニから一歩踏み出す。その瞬間武器が足元に現れる。なるほど。ここで武器を整えてからセーフティーゾーンを出るのか。俺は腰にSIGを、手にはウージーを握る。どちらにも弾を入れておく。羅優はM92とSIGを両手に持っている。2丁拳銃だ。二個持っておいた方が安心かもしれない。
「準備オッケー?」
「オッケー!」
「じゃあ構えて。戻ろう、拠点に。」
「了解。」
元来た方向からセーフティーゾーンを出る。出た瞬間攻撃されるということは無かったけれど、いつくるかわからないので周囲に意識を向ける。だが幸い攻撃されなかった。
行きとは違い、数秒で拠点--民家に戻る。俺が周囲を見張っている間に羅優がポケットから取り出した鍵で開ける。
「そういえば羅優が来たときって開いてたの?鍵。」
家の中に入りながら少し気になった疑問を聞いてみる。
「うん。鍵は掛かってなくて、靴箱の上に置いてあった。帝が来る3時間くらい前で、始まったばっかだったから、まだ誰も目をつけていなかったんだと思う。」
「へー。」
落ち着いたので着信音を消していた端末をつける。すると運営からメールが一件来ていた。また誰か死んだのだろうかと陰鬱な気分になりながら開くと、そこには奇妙な文章が書いていた。
「羅優、これを見て。
運営 件名:Game1
「・これはプレイヤー全員に行ってもらうゲームです。
・12月21日から23日の間にゲームをプレイしましょう。
・罰ゲームはクリアできなかった人の中の出席番号が若い人30人です。
・なお、21日から23日の間はゲームによるお金の移動が止まります。」
これってどういうことだろう?」
「ゲーム?運営からだよね?………罰ゲームって書いてあるからミッションとかかな?」
「あ、そうかも。でも、これってけっこう不味いんじゃね?」
「なんで?」
「だって内容も意味不明で罰の対象も意味不明ってことは分からないことだらけじゃん。」
「ほんとだ!急いで意味を読み解かないと。」
なんなんだろうか?このメールの真意は………