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差出人不明の手紙

押し入れの中にポツンとあった一通の青い封筒

 親愛なるチハルへ


 突然こんな訳の分からない手紙が届いてビックリしちゃうよな。アタシも心臓に悪いと思ってるもん。でも、きっと届かない。それでも一縷の望みをかけて流してみたんだ。

 そっちでの暮らしはどうだ? アサマダキに居た頃に比べると、些か、いや大分不便じゃなかろうか。ま、慣れない生活っていっても、一年は経ってるから流石に慣れたか。とにかく、ちゃんと休んで、ちゃんと食べてるか? 辛いこと悲しいことがたくさんあるかもしれないけど、楽しい生活を送っててほしい。ま、こっちに居て起きたアレとかアレとか、アレに比べりゃ屁でも無いわな! 冗談は置いといて、無理だけは本当にしないで。泣きたい時は思いっきり泣いて、ムカつく奴が居たら力いっぱい殴れ。あ、そっちじゃ暴力はダメだもんな、闇討ちで済まそう。

 伝えたいことは山ほどあるけど、小出しにしていくつもりだ。他のやつらも届けたいらしいし、そもそも届くかも分からんし。

 アタシはね、チハル。ずっと傍にいれたらなって今でも思うよ。でもそれは出来ないから、不甲斐ないアタシはただただチハルの幸せを願うだけ。どうか毎日を笑って過ごして。そうやって言祝ぐばかり。ハグもおやすみのキスを贈る事も出来ないアタシを許してね。

 もうすぐ紙が終わるから、今回はこれぐらいで終わるよ。次があったら、また次でね。愛してるよ、チハル。よい朝を!


読んだら光に溶けるように消えてしまった

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