↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

混沌

なんだ!このやろう!

テメエ!こそさ!


私は争いに巻き込まれまいと顔をマントで隠し市場を後にする。かび臭く甘ったるい気持ちの悪いニオイが鼻につく、このスラムの街。ここを後にし、ただ静かな苔に覆われ、荒れ果て、割れ目だらけの黒い砂利道の真ん中を重たい籠を背負って、ただ裸足で歩いた。道の途中でちょうど腰ぐらいまで伸びたアキノノゲシなんか見つけたら、引っこ抜いて籠へ詰める。


それにしても暑い。こんな暑さで干からびてる男か女かも分からないミイラが転がってたり、骸骨を蹴飛ばして、退屈を凌いだ。表の道は、チンピラどもに通行料を払わなきゃならんから、多少遠回りをしてもこの道を行くのが安全だ。


しばらく歩くと川へ出るも、橋げたが落ち、修理する者は誰もいないから水浴びがてら川へ飛び込んだ。冷たくて気持ちいい。濡れたマントが、ちょうど暑さしのぎにもなった。とりあえずペットボトルに水を汲んで、籠に入れ運んだ。


帰路に着いた頃には足はクタクタだ。屋根が崩れ落ちてツタまみれの、私の自宅を前に大の字になって寝転んだ。はぁ、今日も生きて戻ってきたなぁ。明日も生きられるといいなぁ。


私はしばらくこのままでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。