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第49羽 一騎討ち

水鞭に捕まり、雷電地帯を纏った矢がオレの手から零れ落ちる。万事休す。これでオレ達の行動手段の全てが断たれた。




「あばばばばばば……」

「ごほっ!!」



だが、地に堕ちた雷電地帯ゾードライトニングが発動。着弾地点から周囲一帯に雷電を伝播させる魔法だ。周囲には水球が漂っており、ワイバーンの至近距離まで移動していたため本体にも伝播した。




偶然だが、麻痺による一瞬の硬直で水魔法が解除された。ルナを包んでいた水球も崩れ、解放される。呼吸出来ない時間が長かったため、すぐに戦線には復帰出来なさそうだが意識はあるようだ。ちなみにオレも痺れているので、すぐには動けない。




ワイバーンよりは早く行動が出来るようになったので、もう1発雷電魔法をお見舞いしてやる。ルナを苦しませる者は何人たりとも許さない。





この際なので、新しい魔法を開発してやろう。イメージとしては炸裂弓撃アローバーストと同じく一点突破だ。狙うのはもちろん……



疾雷槍葬ランズドブリッツ




過去最速の弓矢がワイバーンの頭部のクリスタルに突き刺さる。遅れて轟音と雷電が付いて来る。



リラァ



もう一発。



リ…

2射目の弓矢が突き刺さり、クリスタルにヒビが入る。あと一撃で砕けそうだ。最後の一射。



グラッ…

あっ、これダメだ…全身を強烈な脱力感が襲う。前にも経験したことがある。MP切れだ。あと一撃なのに…



『オラァァァァア!』



突如オレの後方から一筋の閃光が伸びる。先程の攻撃で戦闘不能に陥ったかの様に思われたライトだ。




「ラ…ライト!」





魔石鎧はヒビだらけ、まだとても戦える状態にあるとは思えない。それでもオレ達のピンチに立ち上がってくれた様だ。




『クソッ、クソッ…』



だが、あと一歩足りない。ワイバーンの魔石も限界まで来ている。先程のオレの攻撃による麻痺の追加効果でまだ動けない。



「ライ、ト、行けー」

『らぁあああ』



魔石同士がぶつかり合い激しい火花が散る。ライトVSアグリア・ワイバーン最後の意地の張り合いだ。





そして、決着の時は訪れる……

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