10.万道さん
10.万道さん
事件の全貌が語られる時が近づいていた。
空き地の端に静かに車を停め、遠巻きからワンボックスカーを観察してみる。
車内にある大量の植物の葉っぱが邪魔ではっきりと確認は出来ないが、運転席と
助手席には人が乗っているらしい気配がする。
短気な侠兎は花より団子、真相より食い気だった。
「早くマツタケ採りに行こうぜ、もう待ちきれにゃあぞ」
逸る侠兎を引き留める杼弥。
「もうちょっと待ってお姉ちゃん、なにか動きがありそうだから。
こっちが先に動いて逃げられたら元も子もないよ」
「チッ、ちょっとだけだぞ」
観察すること数分、徐に車のドアが開き、運転席から一人の男が咥え煙草で降り
てくる。
それを見た侠兎は、思わず男を指差し言い放つ。
「あ、姫川だ姫川!」
姚子には、その意味が分からない。
「なに言ってんのあんた、ヒメカワってなに、魚の名前?」
「あの髪型は誰がどう見ても姫川だろ。
東邦神姫を知らんのかおみゃあは」
(髪型?、あ~あれなんだっけ、男の人のやつ・・・、氣志團?)
杼弥がフォローする。
「お姉ちゃん、せめて桜木花道か桑原和真くらいメジャーじゃないと例えになら
ないよ。
でも、梅宮竜之介とか東方仗助とか前田太尊とか高屋八兵衛とかって、みんな
ジャンプだよね」
(どの名前を聞いても分からん)
運転席から降りた痩身のリーゼント男に続き、反対の助手席側からも、もう一人
の男が地に足を着けた。
こっちは恰幅のいいメタボ体形。
「こっちは・・・、こっちはベイ〇ックスだ!」
「あんた・・、いくら白パーカーで黒い丸サングラスだからって、それはないわ」
「そうだな、あそこは権利にうるさいっていうからな。
細心の注意を払ってヴエイマックスと呼ぼう」
年齢は30代から40代、どちらも一見して元暴走族と連想出来そうな出で立ち
で、とても教育カウンセラーを職業にしている人には見えず、軽々に立派な社会
人と呼ぶにはかなり抵抗感がある。
こちらの監視に気付いている様子はなく、周囲に注意を払う感じもない。
また、杼弥が神経を尖らせていた妖怪独特の不穏な気配を漂わせる事もないので、
その意味では普通の人と言っていい。
さっそく、痺れを切らした侠兎が動く。
「もう行っちゃっていいよな、俺がちゃっちゃと口を割らせてやるよ」
言うなり車から飛び出し、男達に向かって語気を強める。
「おい!、てめえ等、妖怪か!」
声に驚いて振り向いた男達は、瞬時に邪気を発して、鋭い視線で侠兎を睨む。
その反射スピードと邪気の強さは、並の妖怪などというレベルを超越している。
邪気を感じた杼弥はその場に立ち竦み、全身に鳥肌を立てた。
地仙の彼が怯えるような姿を見せるという事は、このリーゼントとメタボはかな
りの実力者であると推察出来る。
それでも、侠兎は臆することなくずかずかと歩み寄って行く。
男達は反応に窮した。
自分達を妖怪呼ばわりしておきながら、まるで恐れも警戒もしていない人間の少
女など、これまで一度として見たことがない。
が、無防備なのはこっちにとっても都合がいい。
鴨が葱を背負って来るようなものだ。
リーゼントがにやけながら返事をした。
「おやおや、これはこれは、可愛い彼女が何か用かな?
お花をご所望で?」
「ここにいるってことは、おみゃあ等の目的はマツタケだな!
そうは問屋が卸さにゃあぞ、マツタケを採るのは俺達だ、絶対渡さんからな!」
「へ、へえ~そうかい、マツタケか・・・。
いっぱい採れるといいね」
侠兎の抗議にヘラヘラ笑って答えるリーゼント。
その態度から、彼等の目的がマツタケではない可能性が高くなった。
では何のためにここに来ているのか知りたいところだが、今問い詰めるのはそこ
ではない。
多少気が動転しながらも、焦りを感じた杼弥が、恐る恐る侠兎に近づいて後ろか
らアドバイスする。
「お姉ちゃん、ポイントがずれてるよ」
「あ、そうだっけ」
再度リーゼントを指差しながら、今度は核心を突いた。
「おみゃあ等偽カウンセラーだろ、調べはついてんぞ。
答えろ、なんでそんな事した」
この言葉には、リーゼントもメタボも顔色を変え眉間に皺を寄せ眉を吊り上げ、
途端に態度を豹変させて一段と強い邪気を放出し始めた。
自分達の陰の活動の一端を知るこの少女は、一体誰なのか。
上から見下ろし威圧感を与えつつ尋ねた。
「お前何者だ」
まるで動じない侠兎は、不敵な笑みを浮かべる。
「へん、鼻の穴かっぽじって良く聞けよ、俺はハードボイルド・ディテクティブ
エンジェル侠兎ちゃんだ!」
(いつから肩書きが付いた!、てか鼻の穴ほじるな!)
「ディテクティブって、なに調べてんだよ、あぁん?」
「おみゃあ等、山猿の妖怪使って人間の中学生を殺させたよな。
何を企んでんだ」
「こ、こいつ、なんで知ってんだ・・・」
威嚇に全く屈しない少女に不気味さを感じたリーゼントは、その後ろでビビッて
いる子供をターゲットにした方が得策か考えた。
子供のくせに、ただの一般人とは違う気を感じる。
「後ろのガキは?」
杼弥は、勝てる見込みの薄い相手に対して、精一杯強がってみせる。
「ボクは・・、地仙だよ」
「地仙?、ああなるほど、確かにそれっぽい感じだな。
その程度の方力どうという事もないんだが、けっこう俺達の事知ってそうなの
は問題だな、なぁ兄貴」
これに、メタボの方も即応した。
「そうだな、知られたからには、早いとこ消えてもらうしかねぇな。
僵尸作りの材料にでもなってもらうか。
揖斐津の旦那が来たら、回収に失敗した中学生の代わりに売りつけてやりゃい
いわな」
(キョーシ・・・ってなに?)
少し離れた車の中からその様子を窺っていた姚子は、事態が徐々に悪化していく
のを感じていた。
「・・・なんだかヤバそう・・」
運転席の麻辣斎も同調する。
「そのようですな」
「なんとかなりませんか?」
「無理無理、ワシなどが出て行ったところで、足手纏いにしかなりませんぢゃ。
あの二人は相当な手練れのようですからな。
こういう時は、被害を最小限に抑える事を最優先に考え、いつでも発進出来る
ように準備しておくのが肝心なのですぢゃ」
(意外と冷静だな、このおじいさん・・)
このまま進めば、侠兎が腕力に訴えて出るのは自明だが、相手はこれまでのどれ
よりも格闘慣れしていそうなので、流血の事態は避けられない。
どうにか穏便に済ませられないものか・・・。
そう思った時、姚子の脳裏にあの能天気娘の笑顔イメージが浮かんだ。
次第に険悪になりつつある空気を感じながらも、侠兎は追及をやめない。
「そもそもおみゃあ等は何者なんだ、名を名乗れ!
姫川とヴエイマックスとか言うなよ」
名を問われて、メタボはそろそろ頃合いと、ラッパーのような手つきでポーズを
決めながら、歌うように自己紹介を始めた。
「ヘイヘイヘイヘイ、我は夜叉、夜叉、俺は夜叉族の離楽主!」
次いでリーゼント。
「同じくその弟、離楽馬!」
「リラックスとリラックマ?、やけにほのぼのした名前だな。
ビジュアルとギャップがあり過ぎるぞ」
「小さい「ツ」を入れるんじゃない!」
彼等は妖怪ではなく、夜叉族の悪魔だったのだ。
悪魔の能力と邪気は妖怪のそれを遥かに凌ぐ。
これまで、ずっと子供らしくない落ち着きを通してきた杼弥が、動揺を隠せない
理由がこれだった。
「ヤバいよお姉ちゃん。
ボク等じゃ、どうやったって夜叉には勝てっこないよ」
「夜叉が出てくるとは予想外だったな。
だが、ケンカを売っちまったからには、後には退けにゃあぞ」
「ボクは正体が知りたかっただけで、ケンカを売る気なんか毛頭ないよ」
「ならそう言ってやれ、無意味だろうがな」
さすがの侠兎も、全く方力を使えない現状で夜叉に勝つのは、天地がひっくり返
っても無理なのは百も承知で、あとはどうやったら戦わずに収められるか、どう
やったら逃げ果せるか、ない知恵を絞るしかないのが関の山だった。
他方、夜叉の兄弟は既に実力行使の構えで、肩を回したり指を鳴らしたりしてウ
ォーミングアップを済ませている。
このまま、勝ち目のない戦闘に突入してしまうのだろうか。
車のウインドウを下げて顔を出した姚子が、侠兎に向かって告げた。
「侠兎、もうすぐマリーシャちゃんが来るよ。
たぶんあと2、3分」
「なに、バカマリだと?
ちょうどいい、ヤツに戦わせよう」
杼弥は、救いの天使の来訪を知り、テンション上げめで声を上擦らせる。
人伝でしか聞いた事のない水仙の実力に期待を膨らませた。
「アプサラスだよアプサラス、ものすごく強いんでしょ」
「と思ったが、あのバカは地上では好き勝手な行動が出来んとか言ってたな。
怒られるのは嫌だって。
それに、あれの戦闘力は未知数だ、全く予想もつかん」
「まぁ、確かに・・・。
あの子の場合、アプサラスっていうよりどこかの宣伝大使のアイドルみたいだ
からね。
能力的な偏差値は高くても、戦闘経験があるようにも見えないし、力の使い方
を学んでないのかも知れない・・」
杼弥が素直に納得すると、そこへ当のお気楽マリーシャが現れる。
が、今回はなんと、もう一人女性を連れているではないか。
軽やかにつま先から地上に舞い降りたマリーシャは、いつもながらの溌剌笑顔で
挨拶する。
「ハイこんにちわー、マリーシャ様登壇ですよぉ~、拍手拍手ぅ~」
(うわ、誰か連れてきた。
なんだか・・戦闘部族?、何気に怖いんですけど・・・)
続いて着地した連れの女に、地上の者達は色めき立つ。
赤茶色の長い髪、吊り上がった眉と視線鋭く攻撃的な眼をしたその女性は、肩ア
ーマー付きの甲冑のような黒っぽい色の衣装を身に着けていた。
年の頃は10代後半くらいで、お尻から太腿にかけてのラインは非常にセクシー
だが、その腰には太刀を提げ武装して、完全に戦闘準備を整えている。
顔だけなら姚子と大差ないくらいの少女なのに、全体が醸し出す雰囲気は重厚感
たっぷりで貫禄に満ち、一種の風格さえ漂わせている。
それは、まるで歴戦の勇者の如く。
姚子が抱いていた天界人のイメージを根底から覆す、強烈な印象の持ち主だった。
「こらバカマリ、その赤毛女はなんだ、何を連れて来てんだ!」
一歩前へ出て文句する侠兎を指し示して、マリーシャが女性に紹介する。
「この人が皎侠兎ですよ、可愛いですけど極悪変態犯罪者なんですよぉ~」
「変な紹介してんじゃにゃー!」
侠兎を見たその女は、目をパチクリさせて驚いたような表情を見せるも、すぐに
姿勢を改めた。
「このおチビさんが皎侠兎・・・」
「誰だおみゃあは」
「ちぃっス、マンドーダリーって言います、お初っス」
「万道ダーリンか、知らんな」
「ダーリンじゃねーっス。
皎さんの話は、サンバラの兄さんから聞いて知ってるっス。
もう死んだって聞いてたんスが、この水仙が生きてるって言うんで驚いたっス。
まさか下界で、しかも姿を変えて生きてるなんて思わなかったっス。
お会いできて光栄っス」
その言葉を聞き、侠兎の表情が緩んだ。
「へー、おみゃあはサンバラの舎弟か、どうりで戦闘服着てると思ったわ。
てか、あっちじゃ俺は死んだ事にされてんのか」
「うっス、墓は崑崙山のどっかにあるって噂で持ち切りっス」
「持ち切るな!、どっかってどこだよ。
しかし、あの野郎、こんな舎弟がいるなんて俺には一言も言わなかったぞ」
「あれは女に見境がないから危険なんだって言ってたス」
「人の事が言えた義理かってんだ。
あれだって、さんざんあちこちの女仙共に手を出しまくってたんだぞ」
「それは初耳っス、あちしは兄さんの武勇伝しか聞いた事ねーっス」
「ナンパ以外に武勇伝なんてあるのかよ、ヤツに。
だったらいいか、帰っても俺に会った事は内緒にしとけ、こんな恰好だなんて
口が裂けても言うんじゃにゃあぞ」
「ヤバいっスか」
「めっちゃな」
「了解っス、絶対言わねーっス」
マンドーダリーという女は、侠兎の知り合いの関係者だった。
お互い初対面なので、男だった頃の侠兎を話の中でしか知らない彼女は、女体化
した姿を見て何を思っただろうか。
意外にも、その話しぶりから、先輩の知人に対するリスペクトが感じられる。
マリーシャが侠兎に聞いた。
「サンバラって誰なんですか?」
「あれはどこだったかな・・、泰山か蓬莱山辺りで出会った阿修羅だ。
やけに気の合う奴でな、一時期はよく一緒に連んだっけ」
「兄さんは皎さんを命の恩人って言ってたっス」
「俺は助けたつもりはにゃあけどな」
「阿修羅族とお友達なんて、やっぱり皎侠兎は悪魔なんですねぇ」
「ならおみゃあも悪魔だぞ」
「なんでですかぁ!」
「これだって阿修羅だろうが、おみゃあが連れてきたんだぞ」
「私は案内しろって命じられただけですぅ。
万道さんはお友達じゃありませ~ん」
「じゃなんで連れてきたんだよ、トモダチ自慢じゃにゃーのかよ」
マリーシャは、マンドーダリーを連れて来るに至った理由を話し始めた。
「前回来た時、姚子ちゃんから妖怪に殺人させたりする怪しい人物がいるって話
を聞いたんですぅ。
私のお仕事には関係ない話だったんですけど、ちょっと気になったので須弥山
に帰ってからバッシー様に相談してみましたぁ」
「バッシー様?」
「サーラ様親衛隊、ライプシュタンダルテ次席、ウルヴァシー様ですぅ」
「あぁその名前、なんか聞き覚えあるな・・」
「バッシー様は、サーラ様のお足元で悪事を企てるなど万死に値する愚行だと仰
ってました。
で、昨日になって万道さんを紹介されて、下界へ連れて行くよう指示されたん
ですぅ。
後で聞いたら、バッシー様はヴァルナ様に助力を要請したみたいですぅ」
「ヴァルナか・・、ヴァルナね、なるほどな、それで納得したわ」
話を聞いた侠兎は得心して満足したような顔をするが、姚子に分かる訳もなし。
「バルナって誰?」
「確か、日本じゃ水天って名だったはずだが、阿修羅共の総元締めみたいな奴だ。
悪い奴じゃにゃあとは思うが、あの人を蔑むような目つきが嫌いでな。
それで、サンバラが出てきてこいつの出番って訳か」
マンドーダリーが下界へ来た理由は、地上で悪事をはたらく悪者を成敗するため
だった。
ウルヴァシーから支援要請を受けたヴァルナは、状況を確認するため下界に部下
を派遣し、その報告を受けてサンバラに命令を出し、実行役をマンドーダリーに
託したという訳だった。
「しかし、それだけの情報でよくここだと分かったな」
「私は、姚子ちゃんの気配を追って来ただけですよ。
万道さんを紹介して、もっと詳しいお話を聞こうと思ってましたぁ。
万道さんがあなたの事を知って会いたいと言うものですから、あなたに紹介し
たのは単なるついでですぅ」
「前にも思った事があるんだが、おみゃあの言い方はどっか失礼だな」
「ハッピータンの恨みは根深いのですぅ」
「だが、今この場で一番お誂え向きな奴を連れてきたのは事実だ、褒めてやる」
「えっへん、当然なのですぅ~、もっと平伏してもいいんですよぉ~」
「誰がてめぇに土下座なんかするか」
マリーシャとマンドーダリーが現れて以来、ほとんど放置されてしまった離兄弟
は、高まった感情の遣り場に困っていた。
マリーシャの説明によれば、この離兄弟がマンドーダリーのターゲットであると
断言出来そうだが、まさかこの場で遭遇するとは誰も思っていなかった。
言うまでもなく、当の本人達はそれを知らない。
「おい!、いつまで待たせんだよ!」
「応援呼んだんならさっさと始めようぜェ!」
やる気満々で怒鳴る離兄弟を親指で指差し、侠兎がマンドーダリーに聞いた。
「ダーリン、あいつ等をやっつけられるか。
姚子が言った悪者とは奴等の事だぞ」
「ダーリンはやめて欲しいっス、恥ずいっス」
「照れてる場合か、俺は勝てるかどうか聞いてんだ。
阿修羅なら簡単だろ」
「うっス、楽勝っスね。
でも上からは殺さずに連れ帰れって言われてんスよ」
「そうか、俺は奴等がどうなろうと知ったこっちゃにゃあからな、後はおみゃあ
の好きにすればいいさ」
「了解っス」
マンドーダリーの登場で、形勢は完全に逆転した。
阿修羅族の強さは、夜叉族や羅刹族をも上回る。
もはや離兄弟に勝ち目は露ほどもなくなってしまった。
彼女が兄弟に向かって一歩踏み出し、その強力な闘気を発散させるに至り、よう
やく兄弟も自分達の置かれた立場を理解した。
その強烈な殺気を帯びた鋭く射貫くような視線に晒された時、瞬時に背筋に悪寒
が走り、全身から冷や汗が吹き出し、震えが止まらなくなる。
「な、なんかヤバくねぇか、兄貴・・」
「お、俺もそう思う」
「ちょっとキツイかな、ありゃ」
「ちょっとどころじゃねぇだろ、マジやべえって、目が据わってるやん・・。
俺の野生の勘ってヤツが訴えてるぜ、退避せよってyo」
2歩3歩とジリジリ後退りしながら、この場から逃げる機会を窺い始める。
「よ、用がないんなら、あっしらはこれで失礼しようかなぁ・・・なんて」
「あんた等にはなくても、こっちにはあるんスよ。
大人しく縛につきな、てか手を焼かすなよっス」
「あっ!UFO!」
秋の虚空の一点を高く指差すリーゼント弟、それを合図に兄弟は揃ってその反対
方向へ向かって脱兎の如く駆け出した。
が、UFOを知らないマンドーダリーには全く効果がない。
「逃げんなっつったっしょ!」
(カッコ悪)
<続>




