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5 称号、人型


 称号は、【格上殺し】が消えて、幾つか他のものが増えてるみたいだな。


 「じゃあ、称号の詳細を表示~」

 『了解です、ご主人様!』


ΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩ

◇加護◆【死滅神の加護】

死滅神から与えられた加護。

機能=一、能力が上昇する。

ΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩ

ΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩ

◇加護◆【生命神の加護】

生命神から与えられた加護。

機能=一、能力が上昇する。

ΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩ

ΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩ

◇者◆【挑戦者】

挑む勇敢な者。

機能=一、自分から行動する時に成功率上昇。

ΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩ

ΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩ

◇達成◆【無謀の極み】

極めて無謀な事を成し遂げた証。

機能=一、運が大幅に上昇する。

ΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩ

ΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩ

◇達成◆【魔物殺戮】

数えきれない程の魔物を一度に殺した証。

機能=一、全ての魔物、魔族に対し殺戮補正。

ΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩ


 「加護は前と同じ様な効果だな~。他のもなんか凄い効果だし」


 てか、それしか言えないな~、これ。


 「じゃ、称号はもう終わりにして、魔人化、やってみるか~!」


 意外と直ぐに出来る様になったけど、やっぱり二足歩行の方が落ち着く気がする。

 まあ、この身体でも同じ位落ち着くんだが…………元人間としては、やっぱり二足歩行じゃないとな。


 「んじゃ、魔人化やってみるか~………で、どうやれば良いんだ?知恵~」

 『はい、魔人化をするにはですね。頭で魔人化と唱えれば出来ますよ』


 ふーん、他のスキルとかと変わらないんだな。

 んじゃぁ、改めまして。


 (魔人化!)


 すると、自分の身体が造り変えられる様な、感じた事の無い感覚がした。

 不思議と不快感とかは感じなかったが。

 さて、じゃあ確認といこうか。


 「知恵~」

 『はい、了解です。表示します』


 どれどれ?こっちの俺はどんな姿なのかな?


 目の前に映し出された姿は、中性的な見た目だった。

 どちらかと言えば女より、だろうか?

 背は160cm位で、身体の線は細い。

 艶やかな黒髪は背中まで伸びていて、太陽の下なら光を反射しそうだ。

 大きな黒眼はパッチリと開かれていて、小ぶりな口は潤っている。

 肌は白く、触ったらスベスベしていた。


 「うん、これなら問題無さそうだな。問題は………まあ、無いし」


 しいて言うなら俺の大切な場所が無くなっていたが、別に女になっていた訳じゃなく、ただ何もなかった。

 残念は残念だが、そうなってしまったなら仕方ない。


 「でも、俺は今はどっちの性別なんだろうな?純粋に気になる」

 『ご主人様は無性ですよ。固有種になったので、その過程で繁殖の必要が無いと判断されてそうなりました』


 無性か……まあ、別に良いかな。

 見られない限りは問題も起こらないだろうし。

 ただ、この格好だと、一つ問題があるんだよな~。


 「服が無い。流石にそれは嫌だ」

 『【影之神】を使用し続ける事で、擬似的に服を模す事が出来ます。実行しますか?』

 「ああ、頼むよ~」


 影之神で造られた服は、なんて言うのかな…………トーガ?みたいな服だった。

 色は影だから当然真っ黒だ。

 魔力を消費し続けるみたいだけど、感覚的にそれでも大丈夫だと理解出来る。

 今感じるだけでも、進化前とは比べ物にならない程の力を持っていると分かる。

 この辺は、あとで調整していかなくちゃな。

 その為にも、また魔物を捜さなくちゃ。

 ま、でもその前に戦闘手段をもう一回考え直さないとな。

 さっきの戦いでの経験を含めた上で。


 考えようとした時、今更ながら気になった。


 「そう言えば、知恵。なんで急に普通に喋れる様になったんだ?」

 『知恵の機能の一つ、疑似人格、つまり私の成長ですよ。ご主人様が急激に成長なされたので、私も一気にここまで成長したんです!』

 「へ~、そうなのか。まあ、これからも宜しくな、知恵。あ、それともなんか名前をつけた方が良いか?」


 自我も持ってるみたいだし、ずっとスキル名で呼ぶのもあれだからな。


 『え、名前、ですか?お気持ちはとっても嬉しいんですが、私には名前などありませんので………』

 「そんな事分かってるよ。そうだな~、こっちは西洋風の名前なんだろうし………」


 日本っぽい名前よりは、そっちの方の名前が良いよな~。


 『あの、ご主人様?確かにこちらはご主人様が今考えている様な名前ですが、一体何を?』

 「何って、お前の名前を決めるんだよ~。そうだな、ウィム、なんてどうだ?wisdomから考えたんだけど~」


 英語からって、安直過ぎたかな~?

 知恵……ウィムは驚いた様な感情を感じさせた後、黙ったまま何も言ってこない。

 あ、そうだ、まだ言ってなかったが、ウィムは成長したからか、感情まで俺に伝わってくる様になっていた。


 「駄目だったか?なら別のを………」

 『だ、駄目なんかじゃありません!す、少し驚いただけです。ウィム、ウィムですか……それが私の名前……』 

 「じゃあ、どうだ?気に入って貰えたか?」

 『はい!ありがとうございます、ご主人様!』


 こうして、知恵の名前はウィムに決まった。


 この後、ウィムがテンション上がりすぎて、それを宥めるのに時間がかかって戦闘手段の再考が遅れたのは別の話し…………。



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