第5話 アトラの遺言
「呪いの効果が来たのだ。時間切れだ。」
そう言うと、師匠の体が足から崩れていく……!
「ユウ。最後に言わなければいけない事がある。聞いてくれ。」
僕は、服を整えて正座する。
「アルディート・フィナーレ。彼はまだ生きている。そいつを俺の代わりに倒してくれ。」
「そして、俺の弟子となってくれてありがとう。」
「最後に、俺の一番弟子と会うといい。名は、マフぃ-----」
最期は、私の腕の中で息を引き取った。
私には、死と言うものが何なのかまだ良くわからない。
だが、私にとって人の死というのは初めてではない。
この瞬間私は決意した。これ以上私の身の回りで人を死なせない!!
師匠の死から10時間ほどが経過した。私は、この家を旅立つ。
師匠との約束を守らなければならない。
まず、アルディートを倒してほしいとのことだが、これは最終目標だな。
「今やるべきことは、一番弟子と会うことだな」
マフぃとか言っていたな。
まず、近くの町を目指す。とりあえず楽器は持っていこう。
そういえば、この世界ではお金の概念はあるのだろうか。
もしあるとするのならば、私は今「文無し」である。
・
・
近くの町についた。距離で言うと10キロはあっただろう。
だが、日々のトレーニングのおかげで半日でついてしまった。
町にはたくさんの人がいる。
しかし、1つの問題点が生じる。
「あれ、言語が違う。なんだこの言葉は。」
そう言っているうちに、ある一人のヤンキーみた
いなやつが来た。
「#$%6’”#$!”#$!!!」
なんて言っているんだろう。そう思うと、楽器を
指さしている。
「吹いてほしいってことかな?」
どうやらあってるようだ。彼がうなずいている。
じゃあ、師匠と吹いた交響曲第7番を吹く!!!
「♪♪♪」
町が一気に静まり返る!皆が私の演奏に心を取ら
れている!!
「素晴らしい。名を何というのですか。」
知っている言葉が聞こえてきた。素直に
「ユウ・シャープと申します。」
「あ、あなたがユウ・シャープですか!!」
そう見ると、白髪のやや小柄の女性がいた。
一目でわかる。美人さんだ。
「私はマフィー・シャープ。アトラ師匠の2番弟子です!」
あれ、2番弟子?てっきり1番弟子だと思っていた。
「1番弟子ではないのですよね?」
「はい。1番弟子は別の方です。私も会ったことがありません。」
「師匠が亡くなる際に、1番弟子を探してほしいと言われています。」
「ああ、師匠が亡くなったのですね。」
そうか、この情報はまだ広まっていないよな。
「そうです。その死に報いるために、どうか協力をお願いします!!」
「ーーー」
「ーー分かりました。一緒に行きましょう!」
やった!師匠の弟子がもう一人いるなんて、とても心強い。
そうして、師匠の願いを叶えるべく、最初の町を出発する。
マフィの沈黙が気になるが…。
最初の町は、アトラの家から南に10キロの所に位置する「オクタ町」。かなり、小さな町である。
マフィ・シャープ(29)
・アトラの2番弟子。オクタ族
オクタ族は、ヒトと比べかなり長生きする。
ちなみに、アトラもオクタ族らしい。
言語について
・ユウが喋っているのは、ヒト語。ヤンキーが喋ったのは、魔族語である。
次回第6話 冒険のちモンスター
公開日??




