表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第二の人生~音楽がすべてを変える~  作者: 塩素
第1章 音楽の世界
1/6

第0話 教師の行く末 

人を殺す。それは何故か・・・

林悠はやしゆう22歳。どこにでもいる大学生だ。

時は2009年4月。大学卒業後、私は新任教師として中学校に就職した。

 

大学を首席で卒業したおかげで、1年目から担任を持つことができた。

それはとても嬉しいことだ。が、それはとても忙しい日々のスタートを意味する。


 ・・・先輩の厳しい言葉、残業、モンスターペアレントの対応・・・


それは新任としての経験のなさが主な原因だ。正直すぐにでも解放されたかった。

「教師ってこんなに大変だったのか…」


そして、クラスである1人の生徒が気になった。


清水晴樹しみずはるき 1年D組出席番号29番。


彼はいつも他人を嫌う…というか軽蔑するような視線を向ける。もちろん私にもだ。

「近いうちに話を聞いておかないと、嫌な予感がする」

そう感じた。


そんな私の専門科目は、「音楽」だ。  

無論、吹奏楽部の顧問も担当する。実は清水君も吹奏楽部員である。

現在幽霊部員だがね。

それでも、部活を見るときの私は楽しい気持ちが勝っていた。

また、私は趣味として「クラリネット」を演奏する。その時間が一番楽しい。

           ・

           ・

私は清水君にこまめにカウンセリングを行っていた。

月1回、または2週間に1回くらい。


しかし、私が教師になって半年がたった2009年10月15日。事件が起こる。


「先生は何がしたいんですか!!」

めずらしく口を開かない清水君が大声をあげた。

「私は君がみんなと仲良くなれるようにーーー」

「先生にはなにも分からないよ。このくそ野郎」

「あぁ、ちょっと、、」

清水君はそう吐き捨てて逃げるように帰ってしまった。

    

      ー嫌な予感が当たってしまうー


翌日、毎朝のルーティンであるランニングにいった。ラジオを聴きながら。

昨日のことで、まだ頭が痛い。

数百メートル行ったところで、あるニュースを耳にする。

「昨日未明、河川敷で10代とみられる男性の遺体が見つかりました。」

寒気がした。いや、まさかね。

「DNA鑑定の結果、ーーー」

その瞬間、ほとんど走っていないのに息切れを起こして膝から崩れ落ちた。

「何故だ、何故そうなってしまったんだ!」

名前には聞き覚えのある清水君の名前が聞こえた。


その後、彼は両親からDVを受けていることを知った。

「あぁそうか。何でその可能性を考えなかったんだろう。」

今日は後悔と懺悔が津波のように襲ってきた。そのため、理由を話して休暇をもらった。


私は、地元の酒屋でたばこと大量の酒を買った。

「お客さん、何か嫌なことでもあったのかい?ちと買いすぎじゃないか?」

買い物かご2つ。いっぱいにビールなどが入っている。

「いや、今日は同僚と家で飲もうと思って。」

「そうかい、なんかあったら言えよ。まいどありぃ。」

私の話なんて聞いても理解されない。実質人を殺してしまったのだから。

私には話を聞いてくれる妻もいなければ、両親もいない。

両親は、喧嘩離れしたまま寿命で他界した。進路先の話でもめてしまったのだ。

一応妹はいるのだが、今はアメリカに留学しているだろう。天才なのだ。


「もう疲れた。いっぱい飲んで忘れよう。」

そう言って、たばこを1本2本と吸っていく。ビールを間に挟みながら。

           ・

           ・

何時間たったのだろう。辺りはすでに薄暗くなっている。

「明日の準備をしないと・・あれ、意識が消え……」

バタンと床に倒れた。急性アルコール中毒だ。

そりゃ、30本も一気に飲んだらそうなるだろう。

「やばい。死ぬ。救急s……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ