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キモチの重さ
キモチの重さ
売場で有紀のご主人から挨拶された
『あのぉ...白石がお世話になってます』
最近 よく迎えに来られている
若くて感じの良いご主人だ
私は軽く 嫉妬を覚えた
もう 抑えられないこの気持ちを伝えたい
それは 理解されないかもしれないけど
このままでは 仕事も手につかないのだ
だけど..だけど...
伝えて どうしようというの?
有紀を戸惑わせるだけではないの?
有紀が愛しいなら
有紀の幸せを願うべきでは
自分の満足のために
有紀を悲しませることになれば
私は 今まで
何の人生を生きてきたのだろう
人は
後悔するために生きているのだろうか




