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超能力少年 『アキラ』  作者: BRAKE
第4章 『猫のミケ』
21/22

猫と事件

---"指"だ!!!



これは、紛れもない

人間の指だ!




僕、田中輝は

友人の飼い猫『ミケ』を探して


ある、老人宅を訪ねたが


ミケは見つけたものの


ミケがくわえていた"それ"を

僕ははっきりと見てしまった




僕は、じわりと

自分の汗がにじんでいるのが

わかった




「流島くん……!こ、これは

本物だよね?!」






僕が、そう言うと


流島くんは、しっかりと

ただ、少し動揺しながら

僕に返事した




「ああ、間違いないぜ」





僕は、思考した




---なぜ、この猫が

人のものだと思われる

指をくわえてきたのだろうか…



まさか、いなくなったと推測した、

佐々木さんの指なのか?!


でも、一体なぜこんなことに?!




---僕は、頭の中がぐるぐる

回るような錯覚を感じた



感じながら


その、置かれた指が

また、視線に入ってくるのがわかった





---さっきまで、動いていたであろう

人の指、肌はまるでロウで作られた様に

くすんでいる


そして、爪に少し土がついているのが見えた


初めて生でみる、人の肉と骨

思わず視線をそらしたが


僕の眼球が、それを視界に入れようと

動き、僕はそれを遮るので

いっぱいいっぱいだった…




「流島くん、110番しなきゃ!」




僕は、動揺しつつも

すぐに警察を呼ぶべきだと思い

声をあげた






流島くんが答える




「ああ、もちろんだぜ


だがよ、俺には"見えてるもの"が

あるんだぜ田中よ」





流島くんの言葉に僕は

反応した



「えっ?」





流島くんが続ける





「隣の家の庭を、このミケが

掘り返したんだろうな



だが、これは浅くないぞ


コツコツ、まるで何かを掘り当てるかの

様に、宝物を掘り探すかの様に


少しずつ掘ったって感じだぜ



かなり深くな…」






「田中よ、そのミケがコツコツ掘った

その穴にはよ、まだ何か埋まってるみたいだぜ…」





僕は、自分のにじんだ汗が

こめかみから、首元にしたたるのを

感じながら、返事した




「流島くん、それって、まさか…」




流島くんは、目を見開きながら

言った






「ああ、間違いなく



"人間"が


埋まっているんだぜ……!」







僕は、周りが薄暗くなる中

ポケットの携帯を汗ばんだ手で

握りしめていた




その時、流島くんが言う





「こいつは、ヤバイことになったぜ


埋まってる奴は、老人だな……




俺の推測では、


ほぼ間違いなく、佐々木さんだ…




"胃の中をみた"ぜ、佐々木さんの


家の机の上に

置かれていたものとそっくりな

食べ物が胃の中に見えるぜ……」








流島くんの冷静な推測を聞きながら


僕は、とにかく

警察に電話をしようと


ボタンを押していた…






その間も流島くんは


ミケの様子を見つつ


隣の家の庭に"視線"を何度も向けていた








僕は、電話がつながると


冷静になるように

気をつけながら

状況を説明した




色々、質問を受けたけれども



近くを巡回している

おまわりさんが2人くるそうだ



とにかく今は

この場で何もしないのがいいだろう




そう思った時だった






流島くんがポツリと呟いた




「田中よ、犯人は

まだ、そんなに遠くに行っていない

みたいだぜ…」






「俺は、ちょいと犯人を

追いかけてみるぜ…!」








僕は思わず声をあげた



「な、なんだって?!」









つづく



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