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定規戦争  作者: 思喜
クラスリーグ編

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2/5

 教室の戦い① 


直斗と角真の勝負が終わった教室には、まだ熱が残っていた。

机の上の定規を片づける者、興奮して友達と勝負を振り返る者。

昼休みの終わりが近づいているのに、誰もすぐには席へ戻ろうとしない。


「直斗、今日の試合…記録するね」


美咲がタブレットを持って近づいてきた。

クラスリーグの管理は、彼女が担当している。

公平で冷静な美咲が記録するからこそ、みんなが納得するのだ。


「角真に勝ったの、すごいよ。順位、変わるよ」


「ま、まだ実力は全然だよ…」


直斗は照れながら答えたが、胸の奥は熱く高鳴っていた。

角真に勝てたことは、ただの一勝ではない。

トップクラスの背中が見えたという実感だった。


美咲は画面を操作し、クラスリーグの順位表を更新する。


1位 角真

2位 直斗

3位 雄太

4位 美月

5位 その他クラスメイト


直斗の名前が、角真のすぐ下に並んだ。


「すぐ追い抜くからな」


小さく呟いた言葉は、誰にも聞こえないはずだった。

だが角真は、まるで聞こえたかのように微笑む。


「楽しみにしてるよ、直斗。僕も次の技を準備しておく」


その言葉に、直斗の心がまた熱くなる。


昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。

みんなが慌てて席へ戻る中、直斗は机の上の定規をそっと握りしめる。


もっと強くなりたい。


その思いは、勝利の余韻よりもずっと強かった。


そして、午後の授業が始まる直前。

美咲が小声で告げた。


「直斗、放課後…クラスリーグの次戦、組むからね。

 来月は代表選抜の予備戦も始まるし、忙しくなるよ」


「代表選抜?」


「うん。学年代表戦の前段階。

 クラスの上位4名が、学年リーグに進むの」


直斗は息を呑んだ。


角真との勝負は、ただの一戦じゃない。

ここから先は、学校全体の戦いへつながっていく。


放課後のチャイムが鳴る頃には、

直斗の心はもう次の戦いへ向かっていた。


読んでくださりありがとうございます。コメント是非下さい。

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