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ヒグマが苦しそうに身をよじった。
――今だ、チャンスだ。
あなたはチェーンソーを構え、獣に止めを刺そうと一気に踏み込む。
刃が唸りを上げ、空気を震わせる。
しかし。
ヒグマは土埃を巻き上げながら、信じられない速さで横へ転がった。
狙いは外れ、チェーンソーは空を切る。
その瞬間、負った足の傷が激しく痛み、体勢が崩れた。
膝が沈み、視界が揺れる。
倒れ込んだあなたへ、ヒグマが影のように迫った。
鋭い爪が閃き、喉元を深く抉る。
息が止まり、世界が赤く染まった。
チェーンソーの音だけが、遠くで虚しく響いていた。
- END -




