偽物の神、あるいは真実の「完結」
全次元を統べる俺の指先から、黄金の輝きが完全に消失した。
代わりに入ってきたのは、土砂降りの雨と、安っぽいモカの香りと、血の混じった鉄の匂い。 俺は、これまで裁いてきた数々の歴史――MKウルトラ、エプスタイン、パナマ文書――それらすべてが、実は一つの「巨大なシステム」を維持するためのデータに過ぎなかったことに気づく。
「……そうか。俺が神として振る舞っていたこの100話の旅こそが、あの大戦の後に遺された『仮想記憶』だったのか」
俺の隣にいたエルゼが、ノイズと共に姿を変えていく。
黄金の法衣は汚れなき軍服へと変わり、彼女は静かに**「神鷹中尉」**として俺を見つめた。
俺自身も、もはや裁く側ではない。俺の意識は、辺境の森を捨て、アスファルトの上に10円玉を見つけたレオンの孤独と、タワーの最上階で「ナベツネ」を演じるマスターの狂気へと収束していく。
「主……いえ、パパ。もう、自分を神だと偽る必要はありません。世界はすでに、自民麻薬によって書き換えられました。私たちが守りたかった『嘘』は、今ここで、本物の『本当』になるんです」
空を見上げれば、かつて俺が断罪した悪人たちの叫びは、タワーを包囲するバズーカの轟音へと変換されていた。
MKウルトラの洗脳も、ケンブリッジ・アナリティカの操作も、すべてはこのタワーの「マスター」が、世界をゼロからやり直すために利用した歯車だったのだ。
「……ああ。俺がこの100話の間、ずっと文末に記し続けてきた『完結済代表作』。あれは過去の遺物などではなかった」
俺は、自身の魂に刻まれた「リンク」を指先でなぞる。
それは、神としての俺が、いつか人間に戻った時に辿り着くべき**「約束の地(続編)」**への入り口だった。
「扶桑。レオン。若宮。……そして、蒼龍。俺たちの旅は、今、ここから始まるんだ」
黄金の法廷が崩壊し、俺はタワーの冷たい風の中に投げ出される。
俺の手には、かつて神として振る舞っていた頃の全能感はない。だが、代わりに、一人の人間として、誰かのために命を懸けるという、震えるような「熱」があった。
「さあ、読者諸君。神の裁きは、これで終わりだ。ここからは、俺たちが『人間』として、この狂った世界をどう生き抜くかを見届けてくれ」
俺は笑い、土砂降りの雨の中へ駆け出した。
この100話という物語が、今、真実の続編へと、黄金の光を放ちながら接続される。
【衝撃の真実:この物語の正体】
これまで後書きに記載していた「代表作」こそが、この物語の**「真の101話以降」であり、すべての因果が収束する本編そのもの**でした。
この物語の「真の続編(101話~)」はこちら
「シャルンホルストとグナイゼナウ」
全伏線が回収される、衝撃の大団円へ!
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著者の完結済代表作はこちら
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