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キミの言葉がココロを縛る  作者: メイリ
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番外編

俺にはカワイイ幼馴染がいる。

小さいときからずっと一緒にいる。

それはずっとこの先も続くものだと思っていたんだ。



俺は自分で言うのもアレだが昔から女の子にモテた。

幼稚園の頃には俺の奪い合いが始まっていた。

今はさすがに大丈夫だが、幼稚園ぐらいの時は本気で怖かった。

俺を物のように扱う女の子達が。


何時でも女の子達は俺の気持ちなんて御構い無しだ。

俺がキミちゃんと一緒にいたくても、すぐに邪魔してくる。

小学校にあがった頃からはキミちゃんに嫌がらせもしてきた。


俺が出来ることなんてキミちゃんから女の子達の注意を引き付けることぐらいだった。

だから俺はキミちゃんのことを大切な幼馴染兼親友と称して、キミちゃんに嫌がらせする子とは絶対仲良くしなかった。

中学に入ってからは俺の周りに集まってくる女の子の中から1人だけ付き合うようにした。

そうすれば俺がキミちゃんと仲良くしてても嫌がらせをすることもないと思ったからだ。


ただ付き合う際に俺なりのルールがある。

キミちゃんを少しでも傷つけた子とは速攻別れるということ。

まあ、このルールのおかげで三ヶ月以上続いた彼女はいない。

必ずと言って良いほどキミちゃんに文句をつける。

一体何を見ているんだか。

どう見たって俺がキミちゃんにくっ付いているのに。



そして高校2年の時に事件は起きた。

ある放課後、教室に走り込んできた1人の女子生徒が爆弾発言をしたのだ。


キミちゃんにカレシができたって。


たぶんその時俺は目を開けたまま気絶していたのかもしれない。

記憶が飛んでいる。

気づくとキミちゃんに電話とメールをしまくった。

しかし返事が全くなく呆然としながら帰宅したんだ。

どうやって帰ったかなんてわからない。

とにかくキミちゃんと話したくて無意識にメールをしまくった。


幼馴染の権限を使い、キミちゃんのお母さんにお願いして部屋で待たせてもらった。

ココロの中は大嵐。

とにかく心臓が痛い。

その痛みを堪えるように部屋の隅で膝を抱えて痛みが過ぎるのを待っていた。



そんな時キミちゃんが帰ってきた。

キミちゃんに改めて聞いたんだ、カレシのこと。

他校の生徒って。いつの間に……。

俺たちの高校ではキミちゃんに色目を使う奴は見つけ次第葬り去ってきたのに…。



俺は我慢出来ずにキミちゃんに気持ちを伝えた。

そんなぽっと出の奴にキミちゃんは渡さない!

俺の気持ちはずっとキミちゃんにあるんだ!


キミちゃんは傷つけてゴメンって謝ってくれた。

俺の方こそゴメン。

キミちゃんを守る為とは言え他の子と付き合ってたんだから。

でも、俺から離れようとしてニセ彼を用意するって言うのは許せないよね。

俺がどれだけキミちゃんを大切にしているのか体に分からせないとだね。


あれ、何でそんなにおびえているの?

俺、チョー優しくするよ?

だから、もう二度と離れるなんて言わないでね。


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