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第19話 看過する
気づいたら、私は眠っていた。
重たい体を起こして、仕事へ行く準備をする。
両手で頬を叩いた。
「……よし」
玄関を出ると、隣のドアも開いた。
「おはよ」
朔は、いつも通りだった。
昨日のことが、夢だったように思える。
「い、行ってきます」
朔は、めぐの背中を見つめて静かに笑った。
私は足早にその場を離れた。
***
職場。
いつものように挨拶を交わす。
梨花が私を見て、目を丸くした。
「めぐ、鏡見てきなよ」
鏡を見る。
首筋に、赤い痕が残っていた。
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