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第14話 大嫌い

朔「…………」


めぐ「……なに」


朔「ほんとに嫌い?」


めぐ「……大嫌い」


朔「…………」


めぐ「だから、帰って」


朔は動かなかった。


めぐ「朔にぃ?」


朔「……無理」


一歩、距離を詰める。


めぐ「なにが?」


朔「帰るの」


朔の手が、めぐの頬に触れた。


めぐ「朔にぃ――」


朔「これで、もっと嫌いになれば」


唇が重なる。


めぐ「……っ」


驚いて離れるより先に、もう一度。


触れるだけだったキスが、少しずつ深くなる。


何度も唇が重なって。


いつの間にか、二人の息が乱れていく。


めぐ「……ん」


やっと唇が離れる。


近すぎる距離で、朔と目が合った。


朔「…………」


めぐ「…………」


パァン。


乾いた音が響いた。


朔「……痛い」


めぐ「大嫌い!」


朔「そ」


意地悪な顔で朔が笑う。


赤くなった頬に触れながら、朔は玄関へ向かう。


めぐ「…………」


朔「じゃ、おやすみ」


そのまま出ていった。


ガチャ。


ドアが閉まる。


めぐ「…………」


力が抜ける。


その場に、ゆっくりしゃがみ込んだ。


めぐ「……なに、あれ」


指先で、唇に触れる。


まだ、熱い。


めぐ「…………ばか」


隣の部屋からは、もう何も聞こえなかった。


NEXT…

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