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僕と騎乗戦と時々寝小便

ここはどこだろう・・・


辺り一面が白い・・・


でも何か毛布の様な、上質な毛布に包まりとても肌触りも良くて心地いい。


あたたかい・・・


ここはお風呂か・・・


突然の匂い・・・


温泉か・・・



ん??


ガバッ!!!


目を覚ますとギンさんが丸まり、僕に寄り添い暖かかったが、ギンさんが寝小便した匂いで起きてしまうという最低な寝起きであった。



辺りはまだ薄暗く、ダ女神の一撃でどの位意識を失っていたかはわからないが、夜が明けていない様であった。


僕はギンさんの身体を高級座椅子の様に使い身体を伸ばす。


立ち上がり腰に付けてる傘を手に取り立ち上がり、ギンさんから離れた。


(この傘を上手に使っていこう。剣に魔法、盾に銃。こいつにはまだ無限の可能性がある。この世界で生き抜く為にも)


自分のスキルアップの為にもやりたい事があった。


鍛錬。戦闘訓練。多分これから必要になる。自分の命は自分で守るんだ。

ドォン!!


ん?


爆発?


音の方に視線を送る。


ここは少し丘の上になっているから見晴らしは良い。


薄暗いが目を凝らすと、馬車が3台で魔物に襲われている。


「やれやれ」


頭をポリポリ掻いていると


「主よ。積み荷を運んでいる人族が襲われているな」


ギンさんも起きたようだ


「ねぇギンさん。襲ってる魔物の種別は見える?」


「あれはゴブリンライダーと呼ばれる者じゃな。ワイルドウルフを飼いならしたゴブリンが、移動手段と素早しかく乱戦闘を可能とした者じゃ」


ほー。なるほど。そういう組み合わせもアリなんだ


そうこうしていると積み荷の一台が横転して積み荷を道端にばら撒く。

食料でも積んでいたのだろう。木箱が壊れて肉の様なものにワイルドウルフが噛り付いていた。


運転していた商人風の男はゴブリンによって亡き者にされていた。


「仕方ない。ここで見捨てる物も気持ちが悪い。ギンさん僕らもライダースタイルで助太刀しよう。試したい事もあるし」


「主が望むなら行くとしようか」


伏せの状態からギンさんに跨る(またがる)と、ギンさんは駆け出す。


「主よ。試したいというのはその〔傘〕と呼ばれる武具の事か?」


「これから先、ギンさんに跨っての戦闘だってあるでしょ?それなら慣れとかないとね」


しかし結構な振動があるな。騎乗中のガンモードは難しいな。


思考を巡らせる。まずは遠距離攻撃で出鼻を挫いて、注意をこちらに引き付けるか。


「ギンさん!倒れた馬車を背にする様に左旋回ヨロシク!!」


「承知いたした」


ギンさんは指示通りに旋回を開始。


『モード:マジック』


傘を反転させると同時に杖に変化させる。


命中させるより威嚇目的で放つ!


『ファイアブラスト』


杖から火炎放射器にも似た炎を出す。


肉を食べていたワイルドウルフの2匹に命中。


よしよし。


出だしは好調。

ん?

ゴブリンライダーが単身でこちらに突っ込んでくる。

「主よ。我が威成すか?」


「いや、もう一個やってみたい事あるから、ちょいとお待ちよギンさん」


「ふむ。では任せた」


このままでは正面衝突は免れないと思ったら、向こうのゴブリンライダーが飛び掛かる。


「ギャギャギャ!!」


ここだ!


『アイスウォール!』


自分の背丈と同じくらいの氷の壁を目の前に出現させる。


ゴンッ!

「ギャピッ!」


氷の壁にぶつかったゴブリンライダーは突然現れてぶつかった氷の壁に目を白黒させていた。


『モード:ブレイド』


素早く傘を反転させて手持ち部分を右手に持ち替える。


「よいしょー」


ゴブリンとワイルドウルフを横一閃にて無力化(ころす)のであった。


ギンさんから降りて辺りを見回す。


突然現れた人間と銀狼族に焦りの雰囲気を出すゴブリンライダーたち。


「ギャギャギャギャギ」


リーダー格?なゴブリンが叫ぶと一目散に離脱していった。

「ふぅーなんとかなったね。ギンさんありがとう」


「ほとんどは主が倒していたではないか。我は何もしておらん」


というものの、褒めたせいか尻尾がグワングワンと振っていた。



「あ、あのぉ~」


声のする方を振り返ると、黒縁眼鏡の商人が馬車に身を隠しながら顔を覗かせていた。


「あの、そこにいるのは銀狼族ですよね?貴方がテイムしているんですか?」


恐る恐るこちらを伺っている。


「あ、あぁそうですよ。危害は加えません。魔物にゴブリンに襲われていたので、助太刀にきました」


事情を説明するとにこやかになり、黒縁眼鏡は馬車から出てくる。


「いやぁお強いんですね。助かりました。それにしても銀狼族をテイムしているとは、ギルドの階級はSなんですか?」


「いや、ギルドには所属していない‥よ?」


黒縁眼鏡は立ち止まり、突然恐れ始める。


「ま、まさか帝国の方?」


「いや、帝国でもないよ?」


「へ?」


黒縁眼鏡の思考はフリーズした。


{ねぇギンさん。確か念話出来るって言ってたよね?これなんて説明しようか}

{ふむ。山奥で暮らしていたが、世界を見て回ろうを思い、山から降りたとでも言ったらいいのではないか?主よ}


{お、ナイス!それでいきましょ}


「いやぁ。昔から山奥に住んでいてね。飽きたから世界でも回ってみようと、旅に出たんですよ」


「へ?あ!あぁ旅ですね!旅はいいですよね!!・・・荷物も無しで?」


{コイツうぜぇな!!しつこいわ!!!僕の勝手じゃん!!!}


{主?そいつ、噛み殺そうか?}


{発想が恐いわ!!もっと穏便に解決してやんよ!!}


「荷物は…各地で調達しようと思ってたんです。そう!それにギルドでしたか?登録してクエスト依頼とかで食費とかなんとかしようかと・・・」


「なるほど・・・わかりました!!命の恩人に報いる為に私が冒険者ギルドまでご案内いたします!!と言っても、この荷物は元々冒険者ギルドに卸す荷物なんですけどね」


黒縁眼鏡はニヘラと笑っている。


とりあえず町までの案内はゲットかな?


銀狼族は大きいです。大人2人ま楽々運べます。


次の更新は未定ですが、頑張ります。


感想お待ちしてます。

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