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論理 2
あの頃の私は、センセイ達に守られていた。愛されていた。
だから、綺麗な物を信じる事が出来た、と思う。解らない。
肝心な部分が思いだせないから。夢を見ていたのが解らなかったから。
けれど、確かに。
あの記憶は甘かった。そして、吐き気がした。
その続きと詳細をここに書こうかどうかは、未だに悩んでいる。
ここでは、少し脱線して私の夢について書こうと思っている。
興味がない人は、読み飛ばして構わない。
「何故あなたはモノカキになりたいの」
と聞かれたら。
「夢に理由が必要なんですか」
と答えるつもりだ。
「こんなのは所詮幻なんだ」
と聞かれたら。
「これは論理に沿った正しい夢です」
と答えるつもりだ。
「どんなに強い情熱も時が経てば消えてしまうよ」
と嘆かれたら。
「じゃあ好きな気持ちは消える物なんですか」
と聞こうと思う。
「怖くないのかい」
と聞かれたら。
「そりゃ怖いですよ」
と開き直ろう。
「君は頭がおかしい」
といわれたら。
たぶん黙ってうつむいて下を向いていると思う。