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第三章 忍と桜ヶ丘高校2


                    ◇ ◇ ◇


始業式が終わった後はみんなで同人関係店の方へ行った想次と忍は家に帰ってこれからの学校生活について色々と話しをしていた


まあ同人関係店と言ってもそれぞれ目当ては違うだろうけどな


遊馬は普通に同人誌を買うとしても、樹は18禁コーナーだろうし、今日子はコスプレの店に行ってるだろうし、楓は今日子が暴走した時のストッパーとしてつきあいつつ小物を物色してることだろう


(今日子)

「楓ちゃん、この常盤台の制服を着てみない?」


(楓)

「今日子、あんた私をどういう目で見てるのよ」


そんなわけで翌日、忍に起こされて朝食を食べた俺達はいつもの交差点で合流した


(想次)

「今日子お前なあ」


(今日子)

「えへへ、これで今日から私も南蛮の王みゃ、なんてね、昨日お店で売っていたんだ」


今日子がつけていたもの、それは著名人の悉くが女になっている某女三国志に出てくる南蛮王のネコミミだった


ただでさえ忍ほどに小柄でツインテールの今日子かネコミミをはやしていれば当然


(想次)

「問答無用で似合いすぎるぞ」


(樹)

「危ない危ない、今日子じゃなかったら飛びついてたぞ」


(楓)

「その時はどうなるかわかってるわよね」


(樹)

「それはもう…」


今日子がカバンからネコ手袋を取り出して右手にはめる


(今日子)

「これも一緒に買ったみゃ」


(遊馬)

「そこまでやったらさすがに危険すぎますよ、すぐにネコセットをしまってください」


小柄でツインテールの女子高生でネコミミとネコ手袋をつけてネコ招きしながら語尾にみゃ…

確かにこの時点でどこのアニメキャラかと言いたくなるくらいで色々な意味で危険だ


(今日子)

「はーい」


そのまま昨日お店で買ったものの話しになって学校に着いた時は樹は楓に一発殴られていた

調子に乗って昨日買ったものの内容(おっぱい祭り)まで言ってしまった樹の自業自得である


樹、著者からも一言言っておく、おっぱい星人は逝ってよし


想次達はそのまま教室にいくが忍は職員室で教科書を受け取ってから先生についていくことになる


2-Bの教室では転校生のことで話題になっていた


(男子A)

「どんな娘がくるんだろうな、可愛い娘だといいな」


(女子A)

「何言ってるのよ、女子と決まったわけじゃないじゃない、樹くんみたいなイケメンかもしれないじゃない」


(女子B)

「樹くんもあの性格さえなければね」


(樹)

「はいはいはーい、誰か俺のこと読んだ?」


(女子A・女子B)

「呼んでません」


(男子A)

「おっ、そういや転校生についてお前の情報網に引っかかってないか?」


(樹)

「よくぞ聞いてくれました、バッチリありますぜ」


(樹)

「ただし、ただでとはいきませんな」


(男子A)

「わかってる、食券二枚でどうだ」


(樹)

「んー、三枚なら」


(男子A)

「オーケイ、交渉成立」


(樹)

「実はな…」


(想次)

「んっ…、お前まさか」


(男子A)

「えー!、転校生はとても可愛い女の子でしかも親戚であることをいいことに高峰と同棲してるだってー!」


あのバカ、なにとんでもないことをいかがわしい言い方でばらしてやがるんだ


(楓)

「このバカたれー!」


楓のほれ惚れとするぐらいきれいな跳び蹴りが樹のこめかみに炸裂した


(楓)

「このバカが言ってるようないかがわしいことは何もないわよ、想次のとこにはちゃんとお母さんもいるし空き部屋もあるしで親戚の娘が一人暮らしするよりも一緒に住む方がよっぼと良いと言うだけよ」


(男子達)

「高峰が同棲…、高峰が同棲…」


もう既に誰も話しを聞いていなかった

この状況でお話しが出来るのはきっと管理局の白い悪魔くらいしかいないだろう


(想次)

「おっ…、おいちょっと待てよ」


(楓)

「逃げるわよ想次」


(想次)

「ら…、らじゃー」


俺と楓は教室から逃げ出した、一時限目の半ばまで逃げ回ってようやく落ち着くことが出来た


だが一時限目は当然の如く潰れてしまって余った時間でホームルームをすることになった


今日子や遊馬を始めとする親友達や女子達の証言のおかげで外で走り回っていた想次と楓はお咎めなしで男子達は軽いペナルティだったけど樹は罰として苦手科目の宿題を一週間分出された


(樹)

「なんで俺ばっかり」


(楓)

「当然でしょ、誰のせいだと思ってるの」


(想次)

「ぜいぜい…、俺どうしてこんなやつの親友なんてやってるんだろ」


9:20

なんだかんだ言って今からホームルームである


(楓)

「きりーつ、礼、ちゃくせーき」


(教師)

「えー、もうみんなご存じだと思うが今日からクラスの仲間かせ増えることになった」


(教師)

「随分と待たせてしまってすまなかったね、入ってきなさい」


教室の前の方の扉がガラガラと開いて忍が入ってくる


(女子A)

「今日子、あんたもうかうかしてられないんじゃない」


(今日子)

「うんうん、やっぱり可愛いねえ」


(女子B)

「あれ、余裕だね」


(女子A)

「あそっか、高峰くんの親戚と言うことは、もう会ってるのか」


(今日子)

「にしし、それどころか忍のコスプレ姿も見ちゃったもんね」


(女子A・女子B)

「えー、ほんと」


(教師)

「そこうるさい」


(今日子・女子達)

「あちゃー」


舌をぺろりと出す三人


その間に忍は黒板に名前を書いて自己紹介を始める


(忍)

「今日からこのクラスに入ることになました高峰 忍と言います、よろしくお願いします」


丁寧な言い方を練習したみたいだけどまだどこか平坦で感情を込められていない声でどこか違和感を感じるな

クラスの連中はそんなこと気にしていないみたいだけど


(男子A)

「高峰さんの趣味は?」


(忍)

「情報収集…かな…」


(男子B)

「好きな食べ物は?」


(忍)

「好き嫌いは…ないと思う」


(男子C)

「好きな音楽は?」


(樹)

「好きな男のタイプは?」


(忍)

「好きな男のタイプって?」


(楓)

「はいはいはい、あまり質問攻めにして困らせないの」


(樹)

「それじゃ最後に一つ、想次と一緒に暮らしてるそうだけどズバリ想次との関係は?」


(忍)

「親戚だけど」


(樹)

「いや、そーゆーのじやなくて」


(楓)

「いーからこれ以上バカ言わないの」


(楓)

「それとも永遠に黙らせてあげましょうか」


(樹)

「いえ…、遠慮させていただきます」


男子生徒達もコクコクと頷く


(教師)

「あー、それで高峰の席だが」


(楓)

「私が移動するので想次の隣がいいと思います」


(教師)

「そうだな、異論は?」


もちろん男子からブーイングが飛ぶが楓の「樹と同類の意見なんて聞く必要なし」の一言に教師も納得してあっさりと封殺される


(楓)

「それと苗字で呼ぶのは紛らわしてのでやめた方がいいと思います」


(教師)

「確かにそうだな、なら想次くんと忍くんでどうかね」


(想次)

「俺は別に構わないけど」


(忍)

「問題ありません」


(教師)

「それでは決まりと言うことで」


そして忍に席を譲った楓は樹の隣に移動していた


(樹)

「かんべんしてくれよー」


キーンコーン…


(教師)

「他に連絡事項もないし、これで今日のホームルームはおしまいだな」


(楓)

「きりーつ、礼、ちゃくせーき」

最初の方の常盤台の制服はとある学園都市のネタ


その次の南蛮王のコスプレは無双する恋姫達の物語のことだよ


真ん中あたりの誰も話しを聞いていないところで出た管理局の白い魔王はリリカルな魔法世界のキャラの異名だよ


誤字・脱字の類があれば遠慮なく指摘してください(恥をかいてることを知らない無知より指摘される一時の恥を選びます)

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