第十章 襲撃 忍VSブラッティクロー1
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それからも毎日のようにブラッティクローは出没したがピンポイントロードの道長の的確な読みで常に出別地点の50m以内に自警団か元Bクラスがいたため致命傷を負わされる前にブラッティクローが逃げ出すことの繰り返しになっていた
(ブラッティクロー)
(ちくしょう、どうしてこういつもいつも邪魔が入りやがるんだ)
だが死者が出なかったとはいえ通り魔の恐怖は否が応にも高まっていた
(楓)
「なんなのあれ、無茶苦茶じゃないの」
(今日子)
「近くで起きてるしいつ襲われるかわからないよ」
(樹)
「トンファーを用意してもらうって話はどうなったんだよ」
(想次)
「用意してもらうにしても時間がないから意味がないと思うぞ」
(遊馬)
「そうですよ、それにあんなの持ってたって使えなきゃ意味ありませんよ」
(忍)
(ブラッティクローはここしばらくはマスター達によって阻止されているから欲求不満になっているはず)
(忍)
(ここからどうすべきか)
忍はどうやってブラッティクローと戦ったらいいか思いつかず、いつものようにクラスメートと別れて想次と二人での帰り道となった
その時二人の後ろから迫る影があった
(ブラッティクロー)
(みぃつけたぁ、シャープエッジのやつこの時間はこの辺にいるのか)
(ブラッティクロー)
(それにしてもなんだあいつ、そこら辺で見かけるやつらと同じ服着やがって何の真似だ)
(ブラッティクロー)
(まあいい、やつを…、シャープエッジを殺れればそれでいい)
ブラッティクローはそっと爪をだして忍に襲い掛かろうと駆け出した
(ブラッティクロー)
「シャアアアアアアアー」
だが声を出したために忍は一度セラミックブレードを分解状態でしまっている隠しに手を突っ込んで押し込んでから柄を掴んで引き抜くことで組み立てた状態でセラミックブレードを取り出すことが出来た
(想次)
「こいつが通り魔の…」
(忍)
「そう、ブラッティクロー…」
想次は呟きながらトンファーを取り出す
(ブラッティクロー)
「やっぱりいい反応だ」
(想次)
「良い反応って言っても声出してる時点で紀州になってないけど」
(ブラッティクロー)
「わかってねえな、声でばれてもあま一瞬で悠々と俺の爪を防ぐとこまで持っていけるやつなんてそうはいねえんだよ」
(ブラッティクロー)
「だからこそグリード本部が襲われたあの日にてめえを誘ったんだよ」
(ブラッティクロー)
「てめえなら俺と同じようにあの中を戦って突破出来ると思ったんだがな」
(忍)
「あの時は教官の命令は絶対だった」
(忍)
「それに組織という枠があるとはいえホークアイ教官はいつもわたし達のことを考えてくれていた」
(ブラッティクロー)
「はっ、教官教官ってそんなに教官がいいんかよ」
(ブラッティクロー)
「その教官に従って隠し通路を使ったってことは罠の一つにでも嵌ったんじゃねえのか?」
(忍)
「どうしてそう思う」
(ブラッティクロー)
「あの後で副会長の裏切りが原因だとわかったからな隠し通路を押えていねえわけがねえと思ってな」
(忍)
「確かに通路を出た所で副会長が待ち伏せていた」
(ブラッティクロー)
「そうかそうか、バカみてえに教官を信じてっから罠にかかったんだな」
(忍)
「だがホークアイ教官は命がけでわたし達を逃がしてくれた」
(ブラッティクロー)
「はーん?」
(忍)
「そして元Bクラスを集めて社会適応出来るように色々と教えてくれている」
(ブラッティクロー)
「社会適応だ…、はん、ふざけんなよ、暗殺者なんてもんはよ殺って殺って殺りまくって血反吐吐いて倒れるのでやりまくるもんじゃねえのかよ!」
(ブラッティクロー)
「人生のやり直しなんて出来るわけねえじゃねえかよ!」
(ブラッティクロー)
「くそふざけんなよ、くそふざけんなよ!」
(ブラッティクロー)
「シャープエッジ、てめえを殺してかせクソ教官もぶち殺してやるぜ!」
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