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第八章 想次とお守り



                      ◇ ◇ ◇



忍は家に帰ってから義明に渡された箱を部屋に置いてシャワーを浴びてから制服に着替えた


(奏)

「忍ぅ、そろそろ朝ご飯出来るから想次を起こしてくれる」


(忍)

「わかりました」


一度自分の部屋に戻ってから箱を持って想次の部屋にいく


(忍)

「お兄ちゃん起きて、朝ご飯出来てるよ(ゆさゆさ)」


(想次)

「うぅ、わかったわかった」


想次が起きようと半身起こしたところで寒さに負けてまた布団に潜り込む


(想次)

「寒い…、エアコンのスイッチ入れてくれ」


(忍)

「はいはい」


リモコンで電源をONにする


(忍)

「お兄ちゃんのお父さんからお守りにって預かってるものがあるよ」


(想次)

「お守り、なんだそれ」


(忍)

「こんなの」


と言って想次の蒲団の上に箱を置く


(想次)

「重いな、開けてみよう」


ガサガサと箱を開けて出てきたのは1組の真鍮製のトンファーとベルトタイプのホルダーだった


(想次)

「これがお守りってどういうつもりだ?」


(忍)

「最近のニュースで心配になったから自分の身を守れるだけのものは持ってて欲しいということじゃないかな?」


(想次)

「確かにあんな猟奇殺人の犯人とかに出くわしたら剣道の竹刀程度じゃ役に立たないけどな…」


(想次)

「だからと言ってマジもんの武器かよ」


(忍)

「守るための武器としてはこれが一番と言っていた」


(想次)

「そうなのか?」


と疑問に思っていた想次も着替えた後で忍にトンファーの基本的な使い方を教えてもらいヒジまで守ることの出来る守りに適した武器だとわかるとお守りとしての武器だということも納得した


投稿中


(楓)

「想次、それいったいなんなの」


(想次)

「これ、真鍮製のトンファー」


(樹)

「なんでまたそんな物騒なものを」


(遊馬)

「まるでバトルアクションものの主人公だね」


(忍)

「お兄ちゃんのお父さんから預かってきた」


(想次)

「何でも最近の事件を気にしてお守りとして持たせときたいみたいだ」


(楓)

「通り魔相手なら剣道の竹刀とかでもいいんじゃ?」


(想次)

「あの猟奇殺人相手に竹刀で役に立つと思う?」


(今日子)

「竹刀で叩いても怯まなきゃ意味ないよね」


(樹)

「でもあんな真似するやつが竹刀で叩かれた程度でどうにかなる神経なんてしてると思うか?」


(楓)

「それもそうね…、せめて木刀じゃないとね」


(想次)

「守りにおいては木刀よりはるかに守りやすそうだぜ」


そう言ってホルダーからトンファーを取り出して棒の部分でヒジをカバーするように持ってから両手を前に構えて両手の間から覗き込むような態勢をとる


キン肉〇ンで言うところの肉〇カーテンである


(忍)

「これなら横か上からしか狙えないし反応もしやすい、切り刻むというやり方からしてこれを正面から突破出来る種類の武器じゃないと思う」


樹がどれどれと定規をとりだして軽くペシペシと叩いてみるがトンファーで軽くカンカンと防がれる


(樹)

「確かに守りがかたいな」


(楓)

「事件はこの近くで起きてるわけだし私たちもそのトンファーを持ってた方がいいんじゃないかしら」


(忍)

「お兄ちゃんのお父さんに幼児があるから放課後に聞いてみる」

誤字・脱字の類があれば遠慮なく指摘してください(恥をかいてることを知らない無知より指摘される一時の恥を選びます)

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