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侵略者系魔女の侵略ライフ ~地球を侵略しにきた魔女とそんな魔女に姉と呼ばせる中学生のやりたい放題生配信~  作者: 龍翠
第四話

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冒険者ギルド

「おー……」


 門の先は、いかにもなファンタジーの街並み。石造りの建物が並び、剣や杖を持った戦えそうな人たちも歩いてる。

 活気に溢れていて、お店の人らしい客引きの声があちこちから聞こえてくる。美味しそうな香りもするね。


「観光したい」


『わかる』

『わかる』

『むしろやれ』


 やりたい。とてもやりたい。ニュクスに視線を向けると……何故かフードを被っていた。目元まで隠すようにフードを目深に被ってる。


「えっと……。どうしたの?」


 聞いてみると、ニュクスは小さな声で教えてくれた。


「私の存在は騒ぎになっちゃうから」

「そうなの? 兵士さんには見せたのに、気にするんだね」

「通行証とかが面倒だったから」

「ああ……」


 つまり、私か。私のせいか。本当にごめん……あ、いや、ここに連れてきたのはニュクスなんだから、私のせいではない気がした。うん。気にしないでおこう。


『やっぱり侵略者様はこの世界では有名なん?』

『顔や声でばれるレベルで?』


「是」


『それはすごい、けど』

『なにやったんだ侵略者様w』


 いや本当にね。みんなに覚えられてしまっているって、かなりのことをやらかしたんじゃないかな。

 このコメントはニュクスも聞こえてるはずだけど、知らんぷりして歩き始めてしまった。黒歴史ってやつかな。黒歴史には触れないのが大人の務め。


「あとで黒歴史を掘り返したいな」


『鬼かお前は』

『子供かお前は』


「子供だよ私は」


『そういえばこの子未成年だった……!』


 どこからどう見ても未成年でしょうが。

 てくてく歩くニュクスの後ろを私も歩く。目的地は変わらず冒険者ギルドらしい。地球への移住者を見つけるって目的のはずだけど、冒険者ギルドで探すのかな?

 のんびり歩いて、歩き続けて……。途中で買い食いさせてもらった。串に刺さったお肉。肉汁があふれていて、香辛料がたっぷりとかけられてる。とても、美味しそう。


「他にも食べたいものがあったら言ってね」

「ありがとうございますニュクス様」

「お肉一本で様付けになるの?」

「やめて自分が情けなくなる」


 なんだろう。無垢な言葉が胸に刺さります。

 刺さっているお肉は、五個。結構大きめのお肉で、どのお肉も肉汁がしたたってる。ぱくりと食べてみると、お肉と香辛料の味が口の中に広がった。


「おお……! 美味しい!」


 思っていたよりもかなり美味しい! ニュクスは日本の料理に感動してくれたけど、こっちのお肉も負けてないと思う! じゅわあって! すごい!


『マジで美味そう』

『唐突なメシテロはやめるんだ!』

『先輩! お土産が欲しいです!』


 お土産ね。あとで見かけたら複数本買って帰ってあげよう。

 食べ歩きしつつ、途中で休憩しながら、一時間ぐらいかけて目的地にたどり着いた。

 三階建ての大きな建物。なんとなく酒場も一緒に入ってるイメージがちょっとあるんだけど、ギルドの隣に酒場があるみたいだった。こっちも入ってみたいなあ。


「お姉ちゃん、行くよ」

「はい」


 ギルドのドアを開けて、中に入る。その瞬間、たくさんの視線が私たちを貫いた。


「うわ……」


 ギルドは、入ってすぐの正面がカウンターになっていて、カウンターの奥が部屋になってるみたい。そのカウンターと部屋の左側に広めのスペースがあった。テーブルや椅子がたくさん置かれてる。待合所とか、そんな場所かな?

 そのスペースのさらに左側、窓際に上に続く階段があって、その先も広いスペースが確保されていた。やっぱりテーブルや椅子がある。その奥は、また部屋。三階への階段は見当たらないけど、カウンターの奥の部屋に階段があるのかも。

 そして、そんな部屋にたくさんの人がいた。屈強な男の人や、ローブを着たいかにもな魔法使いさん。身軽そうな衣服の弓使い。いかにもな冒険者!


『うおおおおお!』

『ギルドだああああ!』

『すげえ! こてこてのギルドに剣士に魔法使い!』

『夢にまで見たファンタジーがここに!』


 コメントは大騒ぎだね。ニュクスも、なんだかどことなく楽しそうだ。私は周りの視線が気になってちょっと緊張してるけど。


「お姉ちゃん、せっかくだから冒険者登録もしてみる?」

「え? いや、でも……」

「戦う必要とかはないから。今後の参考になるかも」

「な、なるほど……」


 それじゃあ……。うん。してみようかな!

 ニュクスと一緒にカウンターへ向かう。カウンターには女の人、受付さんが二人立っていた。どっちなのかなと思ったら、役割はどちらも同じらしい。

 それじゃあ、近い方へ。私が向かった先は、二人いるうちの若く見える方。ただ、本当に若いのかは分からないけど。だって、耳が尖ってる。つまり……。つまり!


『エルフだあああ!』

『エロフだあああ!』

『誰だエロフって叫んだやつw』


 エルフだね! 何百年も生きるっていう設定が多いエルフだね! なんだろうすごく感動する!


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