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9話 状況説明
?(ここがどこかも分かんねぇし 俺が誰かすら分かんねぇ…。それにこいつ。メアって言ったか 何者だ…尋常じゃねぇ光を醸し出しやがる)
?「ツっ…痛てぇ…」
男に頭痛が走った。
ふと思ったがこの場をどうしようか。
少女を置いていくわけにもいかないが連れ帰るわけにも行かない。
そもそも自分の家も分からない
困り果てて数分後 眼前に見える家屋の扉が勢いよく開いた
ばぁ「私のメアはどこだぃ!容赦しないよ!」
棒きれを持ったおばあさんが震えながら外に出て来た。
どうやら寝起きのようだ
?「安心しろ。お前のメアは無事さ」
微笑みながら話す男の瞳は先ほどとは打って変わって 優しく澄んでいた。
ばぁ「あ…あんたは誰だい…」
恐る恐る言葉を発する ばぁ。
?「俺か…名前は忘れちまってな。記憶を失った…と言う方が正しいのかもな。ロストとでも呼んでくれ。」
状況を説明して数十分後 やっと理解したばぁが口を開いた
ばぁ「そうかい…あんたが助けてくれたのかい…とりあえずここは闇の中さ。うちに入りな。」
どうやらロストのことを信用したみたいだ。
扉を開け光に闇が侵食する前に扉を閉めた。