直視出来ません
3人での朝食を終えて、話も落ち着いた頃
「さて、今日はお友達にお茶会に招待されていますので、私は1日外出させて頂きますわ」
そう言って早々に席を立って出ていかれたアンネマリー様。
アンネマリー様が2人に気を遣って出ていった事にステラは気付かなかった。
アルフォンス様と2人になると、何だか照れてしまう。
先程、服を誉められた事を思い出し余計に照れ臭くなる。
けれど、その照れ臭ささを上回ってとても嬉しかった。
いつもの様に食後に少し話をしようとサロンに誘われ場所を移して2人で向かい合っているとアルフォンス様が口を開きました。
「アンが帰って来てまだ2日なのに、ステラと2人でお茶をするのが随分久しぶりに感じるな」
確かに昨日はアンネマリー様と外出してしまってお茶をゆっくりする時間はなかった。
でも、たった1日のことなのにそう言ってくれるなんて…
ますます意識してしまいそう。
顔が熱くなるのを感じた。
私顔が赤くなっていないかしら?
アルフォンス様が変に思うかも知れない。
一生懸命平静さを保つように、ゆっくり息を吸う。
落ち着いて、落ち着いて。
とても天気のいい日だからと、ラリーがテラス窓を開けて窓辺に席を用意してくれたので、心地よい風を感じながら優しく微笑むアルフォンス様。
笑顔が眩しくて直視出来ない。
自分の心のドキドキを抑えながら、平常心を装いアルフォンス様の言葉に受け答えをしているつもりでいましたが、アルフォンス様の不思議そうな顔を見ると、私は気持ちを隠す事に失敗したようです。
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