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俺が強すぎて人生ハードモード  作者: 雨宮悠理
Phase3 動乱の学園
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守るべき者たち

「ユリカ!」


 淡海マヒロの声が、霧に呑まれた空間に響き渡る。


 目の前には片上ユリカが膝をついて倒れている。その体はかすかに震え、胸元に赤黒い血がじわりと滲んでいた。


「しっかりしろ……!」


 駆け寄り、ユリカの身体をそっと抱き起こす。近くで見ると、ユリカの顔は青白く、額には冷や汗が浮かんでいた。


「……淡海……君……」


 か細い声で、彼の名を呼ぶユリカ。


「喋るな、大丈夫だ。何とかする……」


 マヒロは拳を握りしめ、瞳を揺らしながら必死に声をかける。


 だが、ユリカの震える手が彼の袖を掴んだ。その力の弱さが、かえってマヒロの胸を締め付けた。


「……わからないけど……淡海君には、みんなを守れる力がある……そう思うの」


 ユリカの目はしっかりとマヒロを見ていた。痛みと恐怖に耐えながら、それでも信じるような光を宿している瞳だった。


「だから……お願い……みんなを助けて……」


 その言葉に、マヒロの心が大きく揺れた。胸の奥から、怒りと熱が沸き起こっていく。


「ククク……どうした、ヒーロー気取りか?」


 イザヤが嘲笑を浮かべながら、再び霧の蛇を操る。大蛇のような形状をとった霧がうねり、マヒロたちを飲み込むように迫ってくる。


「お前の力なんか、俺の空間の中じゃ何の役にも立たねえんだよ!」


 マヒロはユリカをそっと地面に横たえ、ゆっくりと立ち上がった。その目には、これまでにないほど強い怒りが宿っている。


「……うるせえよ」


 低く、短い声がイザヤに向けられる。


「なに……?」


 その瞬間、マヒロの体が赤黒い光を放ち始めた。足元の地面がひび割れ、エネルギーの熱気が辺りを揺らす。


 イザヤが少しだけ眉を動かす。


「ほう、やっとヤル気になったか……面白い」


精神世界に切り替わる。暗闇の中、アトラス神の巨大な姿が浮かび上がる。


「またか……くだらん。力を引き出すにも及ばぬ弱者が……」


 アトラスは低い声で冷たく言い放つ。


 だが、マヒロはそれを遮るように叫んだ。


「黙れ……!」


「なに……?」


「貸せよ! その力、全部俺に貸せ! てめえの力なんざ忌々しいだけだったけど、今は必要なんだ……!」


 怒りに震える声が、アトラスの姿に響いた。


「ふん……口の減らぬ小僧だな」


 アトラスが唇を歪め、笑う。


「だが、いいだろう。その覚悟に応えよう――その代わり、貴様が壊れようが知ったことではない」


 その言葉とともに、アトラスの巨体がマヒロに溶け込むように吸い込まれていった。


現実に戻ると、マヒロの全身から赤黒いオーラが立ち上り、地面が激しく震え始めた。


「さあ……仕切り直そうぜ、イザヤ」


 マヒロの目には鋭い光が宿り、全身にみなぎる力が溢れ出していた。


イザヤが笑みを深める。


「フン、上等だ。こっちも手加減はしねえよ――糞タイタニア」

みなさん、こんにちは!いつも読んでいただきありがとうございます!


こうして皆さんに物語をお届けできるのは、本当に幸せなことだと感じています。感謝の気持ちでいっぱいです!

この物語は定期的に更新を目指しており、皆さんと一緒に成長していきたいと考えています。少しでも続きが気になるような展開をお届けできたら嬉しいです!


ちなみに、途中で「あれ?前に読んだ内容がちょっと変わってる?」と感じることがあるかもしれません。それは物語の本筋を変えない範囲で、文章や展開をブラッシュアップしているからです。より楽しんでいただけるよう、細かい部分をちょこちょこ改稿するのが作者の趣味なんです(笑)。


そして最後に……

いいねやコメント、本当に励みになります!

いただけると「次の更新もがんばるぞー!」ってやる気がグンとアップします。どんな感想でもいいので、気軽にひとことでも残してもらえると嬉しいです!


それでは、今日も物語の世界へどうぞ!

お楽しみいただけますように!

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