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黒い少年

今回は視点変更です

ー冒険者受付嬢視点ー


私の名前はライネメリー。このヴィシスの町で冒険者ギルドの受付嬢をしています。ここで働き始めてだいぶ時間が経ち、仕事にもなれ始めました。


忙しくない時、緊急の依頼や非常事態にならない限り基本的に私が受付を担っています。ほかの人たちはかなり事務の仕事が多いのでそちらに回っていただいています。給料は…聞かないでください。


さて、私が黒い不思議な少年に会った時は貴族の子なのかと思いました。なんせ男性では珍しく綺麗な服、更に新品です。冒険者ギルドに入ったらとても目立っていました。本人は全く気づきていなさそうねした。


その少年は丁寧な口調で話し始めます。


「素材の売却にきました。今から出しますので少し待ってください」


長い間、貴族の方と交渉してきましたがどれも厄介事ばかりで憂鬱な気分です。それを悟られぬよう快く了承します。このあとの時間からは冒険者が依頼から帰ってきて一番忙しくなる。私がここを離れるわけにはいけないのです。

めんどくさい内容ではないように祈りながら少年を見つめる。


綺麗な艶のある黒髪。白い肌はまるで作り物のよう。まだ歳は15位だろうか。とても健康的でひ弱そうだ。…んー?そういえば門番の方が黒髪に注意しろなんていってましたっけ?この子ではないでしょう。あまり危なそうな人には見えません。


そう思ったつかの間、私の前にある素材はとても15という歳で得られるはずの無いものでした。そう目の前にあったのは毛皮を除く、マンティコアの素材。


マンティコアとはこの町では単独で撃破することの出来ないとても強力で危険な魔物です。獅子の体にサソリのような長い尾。その見た目と同じように俊敏な動きで人を噛み砕き、貫く生半可な実力では戦うことも許されないでしょう。


それよりもこれを取ってきたのがこの『黒髪』の少年だとすると門番さんの言っていた『黒髪』というのはこの少年になる。


適正価格で買い取り、うちのギルドが優秀なことを示さなければならない。慎重にかつ大胆に相手の心を掴む。


「マンティコアの素材ですね。

金貨50枚ほどうでしょう。少々お待ちください」


 そういって丁寧にお辞儀をして後ろに下がる。私は金貨を取るときにそこにいた受付嬢にギルドマスターに声をかけておくようにお願いしときます。

 気持ちは急いで黒い少年のもとに帰りました。


「こちら金貨50枚になります。確認されますか?」

「いや、こんなに丁寧に対応してくれているから大丈夫だろ。

 そんじゃ、ありがとうな」


黒い少年はそう言って立ち去ろうとします。何とか不快なことを思わせず対応できたとほっと胸をなでおろしました。下手な貴族の方よりも緊張しましたよ。


 これで後は帰宅ラッシュに耐えるだけと思っていると、ガラの悪い冒険者に黒い少年が絡まれています。

 …私の頑張りは・・・いえそれよりも問題を起こすわけにはいけないのです。

 

 少年に絡んでいた冒険者は普段から粗相のある冒険者でした。よくB級冒険者のファラッドさんと絡んでいる人たちでした。ファラッドさんはもう少しでA級に上がるかもしれないという逸材です。後は日ごろの態度を治せば完璧と言われるほどです。あ。毛根に救いはありません。


一昨日、昨日と更新できなくてすみません

あまり執筆が進んでいなくて…

ペースが落ちるかもしれませんが、長く付き合ってくれるとありがたいです。

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