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「まあ、私の事は置いておこうよ。あと、変に気を使わないでね。同じクラスメイトなんだから」


太陽が謙遜するように言う。

私にはそれは違うと、緩く首を振る。


確かに私は太陽の事は昨日以前は知らなかったし、今の社会での知名度もイマイチ理解には及んでない。


プロデューサーはデビュー前っぽい言い方をしていたし。

それでも、目の前で1曲踊っただけで私を魅了したんだ。


昨日今日と、目新しい事ばかりで実感は無かったけど、一晩共にしたし。

そんなことじゃなくて。

太陽の事になるとポンコツになる自覚があるな。気を付けよう。


「……いや、女神として崇めた方が良くない?」

「夢ちゃんはもうそろそろ正気に戻って欲しい」


至極真っ当な事言ったのに、ペチと撫でるように頬を叩かれてしまった。

スッと鞄に手を突っ込もうとして、私が何をしようとしたか察した太陽にその手を掴まれる。


「正気だよ。その証拠に理性を保ってる。昨日、どれだけ限界だったか分かる?」

「うーん、考えたくないかな」


私と太陽のやり取りを聞いていた氷翠が、意識を取り戻したかのように声を出す。


「待って、待って!えっと、朝日さんと太陽さんは」

「お付き合いしてるの〜!!?」


氷翠の声に被せるようにして、机の下からニョキっと生えてキラキラした目をして聞いてきたのは、少し舌足らずで、童顔な少女だった。


前髪が切りそろえられていて、髪全体も短いためかより幼く見える。

ロリっ子だ。そう思うも口には出さないのであった。

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