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生きよう  Laboratory side 2

研究所は食料事情の改善の為、多くの農地を持っている。

また、畜産にも力を入れ、多くの人類を養っている。


また野生に生きる生物についても、大きく関わっている。

食料事情改善の大半を担っているといっても過言ではない。


多くの食料は、多くの外敵を呼び寄せる。

収穫期を問わず、もっとも危険な場所の一つである。


その為、過去の遺物である銃や自動小銃を積極的に取り入れ、自衛の能力も高められた。

周辺の外敵は積極的に駆除され、一定の効果を上げている。


それだけに、今年の収穫期に現れた外敵は異常であった。

例年小さな緑の姿を見せていた外敵ではなく、より大型なものが主となりつつあった。


人類と同等か、それ以上に大きな体格。

強い肉食性を示す。

おもな食料として、肉食を選択した生物。

それには人類も含まれた。


人間以上の放射能耐性、繁殖性を持ち、知性をもった生き物。

彼等は古代の食人鬼から名を受け、「オーガ」と呼ぶこととする。


今回の彼等の襲撃は、研究所の勢力圏を大幅に削っていた。

ある程度の知性と、人を超える腕力の生物は、着実に人類の天敵となりつつある。


二宮良子の元には、頻繁に危機的状況の報告が入る。

すでに、想定された損失を超えつつある。


リツ達が戻らぬことも、彼女には伝えられたが、今は動くことが出来ない。


彼女は天を仰ぎ呟く。


「ひさしぶりね。ここまでなのは・・」


迎えに行きたくとも、予断を許さぬ状況が続いている。

既に対策として、武装部隊が出てはいるが、吉報はない。



彼女には数十年の戦いの経験がある。それは長く、孤独な闘いであった。

しかし、軍人ではない彼女の対応は、対処的なものが多かった。

積極的に外敵を処分することが、出来ていなかった。


彼等の発生を生んだのは、自分の判断の結果だろう。

憐憫を感じて甘い判断をしたのではないか、そう自分に問うが、答えは出ない。


歯を食いしばり、折れた心を無理に引っ張り上げる。


「わたしも出るわ」


研究所にすむ大多数の反対を押し切って、前線へ出ることを告げる。

経年によって十分な動作をしない、強化防護服に身を包んだ。



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