表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/112

覚悟を決めて 4

二宮良子は、ユカリに問いかける。


「二人は同室でいいのかしら」


問われてユカリは、コウを見る。

明日帰ることになった。

ここに一晩泊ることになる。

人生初の外でのお泊りだ。


私にはわからないことだらけ。

用はもう済んだのだろうか。


『ずっと任せてしまっていた、仕事を手伝うために』

って、コウは言っていたのに。

不覚にも、すこし恰好いいって思ったのに。


二宮良子は、意地悪だ。

リツも同罪だ。


ユカリは、ニヤニヤしている二人の顔を眺めて思う。


リツと良子の二人に、随分と聞き出されてしまった。

結局キスしかしていないこと、良子は知っているのに。


コウはいい人だ。

頼りなくて、すぐに恰好つける悪い癖がある。

私がしっかりしなくては、きっとすぐに死んでしまう。


自分でも、こんな無茶をして、付いていくなんて思わなかった。

けれど・・・

『同室』をことさら強調してくる良子をみて、あきれてしまう。


コウを随分奥手な人だと思っていたけど、たぶん違う。

自信がない人なのだ。


自信がないのに、無茶をして助けてくれる。

・・・自信がないから無茶をするのかしら。


私だって、自信がない。

だから、少し気持ちがわかる。


良子は言っていた。


『あの人はたぶん長生きするわよ、あなたよりずっと』


最初はおじさんだと思っていたけど、そうなのかしら。


良子は随分年上のようなことを言う。

リツが何の疑問も持たずにあわせるから、そのままにしていたけど。

たぶん、大して年も変わらなんじゃないかな。


コウは隣で、『別室でいいですよって』苦笑いしている。

ここで自分が『同室でいいです』って言わないといけないのだろうか。

もう少し、しっかりしてほしい。


誰にもばれない様に、そっと深呼吸して

『当然です』って返事をした。


コウが困った顔をしている。

本当にこの人は・・・。


もう少し、しっかりして欲しい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ