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いくつかの疑問

リョウは暫くの間泣き続けた。


話は終わることにした。

今は休ませてあげたい。


彼女を部屋に残し、倉庫で食料を確認しながら考える。


リョウの話を思い返し、自分なりに整理を試みる。


戦争後、食糧危機に見舞われて大きく人口を減らしたとのこと。

これは、そうなのかもしれないと思う。


周辺の廃墟具合は、戦争だけによるものだろうか。

何か理由があるようにも思える。

このあたりから、植物が再生したのはなぜだろう。


人が異形となり、人を襲う。

自分もその怪物を見てはいる。


しかし、違和感がぬぐえない。

そんなに早く、人は姿を変えるものだろうか。

何か理由があるように思える。

考えてみるが、答えは出ない。


町の様子を思い返す。

廃材のバリケードに囲まれた、寂れた集落のことだ。

地下に降りて、隠れるように送る貧しい生活。


初めて見た時も、漠然と感じていたことがある。

あの規模の畑では、食糧事情は厳しいだろう。


外部での食料採取が難航しているとも聞いた。

このままでは、あの町はそう遠からず、滅びるのでないだろうか。


外部から、人が訪ねてくることもあるそうだから、ほかにも居住地はあるのだろう。

二宮女史は、どこかの他の居住地にいるかもしれない。


「まぁとっくの昔に死んでいるかもしれないが・・・」


なんとなく、そんな独り言が口からこぼれる。

おそらくはその可能性は、高いのだろうなと思う。


ただ、心は会って礼が言いたいのだ。


不意に襲われた悲劇から救ってくれた彼女に。


彼女には、特別意味があったことでは、ないのかもしれないけれど。


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