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七つの竜 ―刻を巡る者―  作者: 水月 遥
第2章【あの日の続き】

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4.①父を救うために--〔薬草のありか〕

引き続き読んでいただき、ありがとうございます!水月です。


第二章は3部で成り立っています。

そのため、じっくり読み進めるもよし、

一気に読むのもよしと思います。

また、考察やじっくり読む形式の小説のため、物語は少しずつ動き始めます。

その為、ゆったり楽しんでいただけましたら嬉しいです。


それでは、本日のシーンもどうぞお楽しみください!


治療師はテンマをまっすぐ見つめた。


「村の北側です」


「崖沿いに湧き水があります」


「その近くに、白い花が群生しています」


「夜でも見つけられるはずです」


「急いでください」


テンマは力強く頷いた。



「北の崖……湧き水……白い花」



要点だけを胸に刻み込み、踵を返す。


診療所の扉を押し開けると、夜風が頬を撫でた。


勢いよく外へ飛び出し、そのまま駆け出す。


夜の村は静かだった。


昼間まで聞こえていた子どもたちの笑い声も、人々の話し声もない。


足音だけが夜道へ響く。


坂道へ差しかかったところで、テンマは思わず振り返った。


闇の中。


診療所の窓から漏れる灯りだけが、小さく揺れている。


あそこに父さんがいる。


待っていてくれ。


……すぐ戻る。


テンマは前を向き、さらに速度を上げた。


北の崖。


湧き水。


白い花。


頭の中で何度も繰り返す。


傷じゃなかった。


治療師はそう言った。


村人は薬草を知っていた。


俺だけが知らなかった。


考えたいことはいくらでもある。


だが、今は違う。


考えるのは、父さんを助けてからだ。


息を切らしながら山道を駆ける。


村の灯りは少しずつ遠ざかり、代わりに木々の影が濃くなっていく。


夜の森は静かだった。


葉擦れの音。


流れる風。


自分の呼吸。


そのすべてが、妙にはっきり耳へ届く。


やがて木々が途切れた。


月明かりが崖肌を白く照らしている。


切り立った崖の足元では、細い湧き水が静かに流れ、そのせせらぎだけが夜の静寂へ溶け込んでいた。


風が吹く。


昼間の熱はもうどこにもなく、夜気は指先から少しずつ体温を奪っていく。


それでも。


月明かりに照らされた白い花だけは、どこか温もりを宿しているように揺れていた。


テンマは静かに息を整え、一歩踏み出した。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

AIを無料のものを使っている為、更新が遅くなりそうです。

できるだけ早く投稿しますのでお待ちください。

今回は、文字数が少ないので翌日も連投します。

次回は、28日に投稿します。


応援メッセージはいつでも励みになります。

(※感想・ご要望に関するお願いは【活動報告へのリンク】をご確認ください)

尚、ストーリーに関する「批判はNG」「ネタバレ注意」でお願いしますね。

それでは、次回もお楽しみに!

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