2.今度こそ②--〔点と点〕
引き続き読んでいただき、ありがとうございます!水月です。
第二章は3部で成り立っています。
そのため、じっくり読み進めるもよし、
一気に読むのもよしと思います。
また、考察やじっくり読む形式の小説のため、物語は少しずつ動き始めます。
その為、ゆったり楽しんでいただけましたら嬉しいです。
それでは、本日のシーンもどうぞお楽しみください!
テンマは自室へ戻ると、静かに扉を閉めた。
小さな音を立てて扉が閉まると、部屋は再び静寂に包まれる。
窓の外では虫の声が絶え間なく響き、
開け放たれた窓から流れ込む夜風が、昼間の温もりを少しずつ部屋の外へ運んでいく。
昼間はあれほど温かく感じた部屋も、今は少し肌寒い。
テンマは椅子へ腰を下ろし、小さく息を吐いた。
熱くなっていては見えない。
一つずつ、分かっていることを並べていく。
父さんは今日、怪我をする。
その知らせは、夜になって村人が家まで伝えに来た。
母さんは一人で父さんのもとへ向かった。
そして――。
テンマは静かに目を閉じた。
* * *
――激しく扉を叩く音。
慌ただしく家を飛び出していく母の背中。
閉まる扉。
静まり返った家。
一人、帰りを待ち続けた夜。
* * *
テンマはゆっくりと目を開いた。
そこまでしか知らない。
父がどこで怪我をしたのか。
何と戦ったのか。
どんな傷だったのか。
その場にいたのは誰だったのか。
何一つ、この目で見てはいない。
あの日のことは知っているつもりだった。
だが、本当に知っているのは、怪我を負ったあとの父だけだった。
父は傷を負った。
そして、その傷は最後まで治らなかった。
だから、傷が原因なんだ。
そう母さんから聞いた。
傷さえ治せれば――父さんは助かる。
父さんが亡くなったあと、傷を治す方法を探した。
本当は助ける方法があったんじゃないか。
その思いが消えず、薬草図鑑を何冊も読み漁った。
見つかったのは、傷を癒やす薬草だけだった。
今日の昼、その薬草を採ってきた。
これで間に合う。
そう思うのに、心の中の不安は消えない。
「……ダメだ。」
「何かが足りないな……。」
分かっていることはある。
点はある。
だが、どう繋げればいいのか分からない。
まずは事実を知らなければならない。
父はどこで怪我をしたのか。
何があったのか。
俺が知らないことを、この目で確かめる。
考えはまとまった。
その時だった。
――ドンドン。
激しく扉を叩く音が家中へ響く。
階下から慌ただしい物音が聞こえた。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
AIを無料のものを使っている為、更新が遅くなりそうです。
できるだけ早く投稿しますのでお待ちください。
次回は、22日に投稿します。
応援メッセージはいつでも励みになります。
(※感想・ご要望に関するお願いは【活動報告へのリンク】をご確認ください)
尚、ストーリーに関する「批判はNG」「ネタバレ注意」でお願いしますね。
それでは、次回もお楽しみに!




