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弱きより起つ  作者: 天野大地
第一話 旅の始まり
2/48

2― 出会い

 ご注意です!

 小説の粗筋《あらすじ》にはルビを振れないのです!

 読み仮名を振った積もりの《》が其のまま

文章に出てしまい、焦《あせ》りました!

 何故か直しても中々反応してくれないし!

 三度直して送信して、やっと直ってくれました!

 気を付けましょう!

 まあ粗筋を何度も書く機会も

其うは無いでしょうけれど!

 一人の少女があくどい少年達に囲まれて居た状況で。

 一人の人物が間に割って入った。

 其の人物は本当に目立たずさりげなく少女の前に立ち、少年達は驚きの声を

上げた。まるで其の人物が瞬間移動でもしたかの様に。

「古《こ》式動《しきどう》術《じゅつ》“縮《しゅく》地《ち》”」

 其の人物は何やらを言った。棒《ぼう》読《よ》み口《く》調《ちょう》で淡々(たんたん)と。

「何だと?」

 最も近くに居る少年が憎々(にくにく)し気《げ》に訊《き》くが。

「分からないなら良い」

 其の人物は素《そ》っ気《け》なく返す。

 其処《そこ》へ空気を読まない少女の声が上がる。

「だって……女の子じゃないの?!」

「男だから」

 其の人物はやはり食い気味に反発する。少年達の方を向いたまま。

 口調こそ棒読みで淡々としているものの、男という所は譲れないらしい。

「でも其の格好!」

 少女の方も食い下がる。が、其の人物はやはり淡々と返す。

「民族《みんぞく》衣《い》装《しょう》で、ちゃんと男の服装《ふくそう》だよ」

 其の服装と言うのも。

 一枚服、詰まり片仮名で言えばワンピースと言う事に成るが。袖《そで》無《な》しで身《み》頃《ごろ》は黒。右合わせの襟《えり》、其れから帯《おび》は白だ。腕には手《てっ》甲《こう》、脚には脚半《きゃはん》を着けている。

次いで髪型は、後頭部の高めな位置に上向きに結《ゆ》ってある。細くて長い髪が上に

弧《こ》を描《えが》いて垂《た》れている。

 詰まり。和《わ》装《そう》だった。因《ちな》みに、手甲とは布製品だ。防具と言える様な性能は

無い。

 少女は尚《なお》も不満そうに食い下がる。

「えー?!

 じゃあ、すね毛もーもーなおじさんも其んな格好してるの?!」

「全員とは言わないけど、ね」

 其の人物は言葉少なな語り口が好みな様だ。言外にも色々有る様に匂わせて

いる。

「其んなの可愛くないよー!!」

「おじさんに可愛さを求めるものではないよね?」

 少女はあくどい少年達、悪童《ギャングキッズ》に囲まれて居たというのに、場にそぐわない

絶叫を上げ、やはり和装の人物は淡々と反論する。

 其れに痺れを切らせた悪童の一人が罵《ののし》る。

「ンな事ぁどうでも良いんだよっ!手前《てめえ》!!邪魔するならヤッちまうぞ?!!」

 悪童達は少女から、何やら高価らしい品物を奪おうとしていたのだった。

「今度は!絶対に!渡さない!!」

 少女は品物を大事そうに抱える。

「だから其れ、良くないよ。

 わたしはお金に成る物を持っていますって泥棒に教えて上げている様なもの

だよ」

 和装の人物はやはり淡々と講釈を垂れる。

「教えてなんかいないもん!」

 少女は意地を張っている様だ。

 和装の人物は両《りょう》掌《てのひら》を上向きにして肩《かた》を竦《すく》め、首を横振りする。黒目黒髪なのにアメリカ人の様だ。

「てめえらオレ達の目の前でっ!!舐《な》めてんのかっっ!!」

 悪童達はいきり立つが、和装の人物はやはり淡々と言う。

「君達、痛い目に遭《あ》いたくなければ此のまま帰る事をお勧めするよ?」

 すると嗤う悪童と尚怒る悪童が半々という所か。全体的には怒りの方向に寄っているが。

「ヤッちまえっ!!」

 悪童の一人が喚《わめ》くのを皮《かわ》切《き》りに。

 悪童達が和装の人物に雪崩《なだれ》掛《か》かる!

 流石《さすが》に少女は息を呑むが。

 和装の人物は――

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