表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Lost12 優しき青年は、冷酷な魔の王になれるのか  作者: JHST
第三章 過去と未来へ
712/777

⑨新しい今日へ

「お兄様、お待たせしました」

 手を小さく上げて合流するリコルに、マキが近付く。

「ああ、それじゃぁ出発しようか」

 すぐに踵を返し、リコルが馬の手綱を担当しようと馬車の先頭へと向かう。


「………?」

「どうしましたか? マキさん」

 兄の背中を見つめるマキの様子に、コルティが声をかけた。

「いえ………」

 声をかけられ、振り返った彼女は、やや首を傾げる。

「何か、お兄様の様子が………いえ、気のせいだと思いますが」

 小さな違和感。だが、はっきりとした答えが出せなかった。マキはまぁいいかと、先に動いていたケリケラ達と合流し、外に残っていた薪や出しっぱなしの荷物をまとめ直し、次々と手際よく馬車に戻していく。


「コルティ。リコルがもういいかって」

 先に馬車へと乗り込んだケリケラが、最後まで外に残っていたコルティを焦らせる。

「はいはい。それじゃぁ出発しましょうか」

 忘れ物がないかを指さしで確認する。そして、コルティが最後に馬車に乗り込むと、すぐに馬車が動き出す。

「おぉぉ! 動いた動いた!」

 フォースィが馬車の上で跳ねながら騒ぎ出す。この年齢の子どもは、何を見ても、何もしても新鮮さを見せながらはしゃいでいく。

 目指すはシモノフの大関所。そこで、リコルとマキ、そしてフォースィと別れ、残ったコルティ達は王都ウィンフォスを目指す事となる。

 大魔王と出会った事で、新たな事実とこれからの目標を定める事が出来たコルティ達の瞳には、今までの不安な色はなく、成すべき事を見つけた明るさを取り戻していた。


 ただ一人を除いて。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ