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Lost12 優しき青年は、冷酷な魔の王になれるのか  作者: JHST
第三章 過去と未来へ
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⑤リコルの仮定

「俺も一緒に育てる事になるんだろうな」

 少女を中心に、左右で手を繋ぐ自分と妹の姿が脳裏をよぎる。

 だがそれも悪くないと、リコルは落ち着いた表情で空を仰ぎ、足を止めていた。

 三人で食事を採り、学校に行く姿を見送り、一緒に遊びに出掛け、夜は寝静まるまで隣に居続ける。どこの家でも見られる景色を辿る事も、また1つの生き方である。

 だが、その未来に期待しつつも、納得できない自分がいた。理由は分からない。だが、何かが違うとリコルは自分の魂が囁いているように感じた。

「………くそ」

 歩き始めながら顔の上に手を置き、表情を崩す。


―――分からない。


 複数の選択肢が並ぶ迷いではない。優柔な不断でもない。自分にしかできない何かをしなければならない。だが、それが何か分からなかった。

 思わず隣に立っていた樹木に拳を当て、力を押し込める。拳は木材を圧縮させ、乾いた音を立てて軋み

を訴えた。

 木の悲鳴を聴いたリコルが我に返り、拳の力を緩める。

「あの男なら、どうする?」

 建国の時代にまで過去へと飛ばされた魔王相田。思い出すだけでも苦痛と屈辱が全身を駆け巡るが、リコルはあの男の性格を思い起こす。それが答えに近付くかもしれないと、根拠のない一筋の道を作り上げる。


 そして、リコルは一つの仮定を生み出した。

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