第70話 光と太陽
――ねぇ、優……アオちゃん……
2人にね、ずっと伝えたかったの。
2人はあの時からね……――
咲緒理が優梨と葵と関係を持つようになって数日が経過した。その間、どこかぎこちない感じはあっても3人は少しずつその距離を縮めていた。
『――やっぱり、ここはあだ名で呼ぶとかどうかな?』
そう提案したのは、ある日の休み時間に3人に声をかけてきた誠史だ。誠史の隣にいる朔夜と玲も同意するように頷いている。
咲緒理たち3人は次のグループワークで校外に出る時の予定を話し合っている最中だった。その様子を見ていた誠史は「なんかぎこちないね。ていうか、硬い」と言った。優梨と葵と関わるようになってから、2人と親しかった誠史たちとも咲緒理は自然と話すようになっていた。
そのぎこちなさを失くすにはどうしたら良いかと優梨が聞き、返ってきた言葉が先ほどのセリフだった。
『……えーっとね、加村くん。それはちょっとハードルが高いよ』
『だから名前で呼んで、優梨ちゃん。もちろん、あだ名でも良いけれど』
『……先に話すようになった加村くんに対してもこうなのに、いきなりあだ名はきついよ』
少々困り顔で言う優梨の言葉に、葵と咲緒理は無言で頷いた。それを気にせず、誠史は笑顔を浮かべた。
『でも、今ぐらいの関係の頃から呼び方変えないと、一生そのままだと思うけれど』
『……一生?』
『そう。まさか、このグループワークがある間だけの関係のつもりだった? 咲緒理ちゃん』
『(いつの間に名前……)』
『君たちは、いや……俺たちはきっと、これから一生の関係になるよ』
まるで予言めいた言葉に、咲緒理は目を白黒とさせた。それから無意識のうちに優梨と葵の方を見た。2人も同じような表情で咲緒理を見ている。
『(一生の関係……)』
そんな関係を結ぶ相手が現れるなど、これまでの咲緒理には思ってもみなかった。そうなれるかもしれない相手が目の前にいることに、咲緒理は胸が熱くなるのを感じた。
その後、咲緒理たちは誠史と朔夜と玲から色々とあだ名のアイデアを貰った。とは言え、まだ慣れないうちは今のままでいようと、咲緒理たちの間では話が落ち着いていた。それでも咲緒理は、いつかそのあだ名で呼べる日が来ることを密かに楽しみにしていた。
月日は流れ、気付けば優梨たちと話すようになって1か月ほど経っていた。あの時の優梨たちとのグループワークはとうに終え、すでに次の課題に移っている。それでも2人との関係は切れず、咲緒理は今も優梨と葵と一緒にいる。
初めは少し話すだけだった。そのうち昼食を一緒に取るようになり、休み時間を一緒に過ごすようになって、やがて登下校が一緒になった。今では学校以外でも一緒に過ごすようになった。
未だに呼び方はぎこちなく名字で呼ぶだけだ。それでも、少しずつ2人との距離は確かに縮んでいた。
同時に入学当初から毎晩のように見ていた悪夢が、少しずつ減っていた。たとえ悪夢を見ても、夢の最後に2人が必ず現れた。ただ、2人が差し出してくれる手を掴む前にいつも目を覚ましていた。起きるたびに、咲緒理はそのことを少し残念に思っていた。
『(あの手を掴めたら……何か変わるのかな……?)』
掴めたらどんなに良いだろうかと咲緒理は思っていた。その一方で、異能者であることを思うと、2人の手を掴むことに不安を覚えた。咲緒理は自分の手を見つめ、答えの出ない疑問にため息を吐いていた。
そしてその答えを、咲緒理は思いの外早く知ることになった。
『日向さん、先生が数学準備室に来てくれって言っていたよ』
あと10分もすれば昼休みが終わるという時、咲緒理はクラスの女子から声をかけられた。普段あまり話さない人物からの意外な言葉に、咲緒理は何故だかとても戸惑った。
『えっと……今、かな?』
『そうじゃない? 早く行った方が良いと思うよ』
『う、うん……』
腑に落ちない何かを感じつつも、咲緒理は教室を出て行った。そのすぐ後に、数人の女子が追うように教室を出るのを、少し離れた場所で優梨は訝しそうに見つめていた。
『失礼します……』
何かを警戒するかのように、咲緒理は恐る恐ると数学準備室の扉を開けた。中を覗こうと一歩足を出した時、背中に衝撃が走った。突き飛ばされたのだと気付いた時には、派手に床に転んでいた。
体中が痛むのを堪えながら起き上がろうとする後ろで、扉が無情に閉まる音がした。慌てて駆け寄るが、何かで抑えているのかビクともしない。室内が思った以上に暗いことに気付いた咲緒理は、必死になって扉を開けようとした。
ふと、小さな人の笑い声が聞こえてきた。
『だ、誰かいるの? ここを開けて……っ!』
涙声になりそうなのを抑えながら、必死に呼びかけた。すると笑い声が消え、女子の声が返ってきた。
『開けてほしい?』
『開けてほしかったら、もう二度と加村くんたちに近づかないでよ』
『え……?』
何を言われたのか、一瞬理解ができなかった。この状況で、何故誠史たちの名前が出るのか咲緒理には見当がつかなかった。
戸惑っていると、そのことを教えるかのように言葉が続いた。
『ムカつくのよね、あんた。どうやって加村くんたちに取り入ったの?』
『取り入るってそんな……』
『もしかして“そんなつもりはない”って言うの? そんな言い訳、通用するわけないでしょう!』
『あんたがもう二度と加村くんたちに近づかないって誓うなら、ここから出してあげても良いよ?』
クスクスと扉の向こうの女子は笑いながら言っていた。
『(もう、二度と……)』
パニック寸前の頭で咲緒理は必死に思考を巡らせた。
『(元々、あんな風に私に関わってくれていたこと自体が奇跡みたいなことだった……ただ“前”に戻るだけだもんね……)』
考え込む中で咲緒理の脳裏に浮かぶ声があった。
『俺たちはきっと、これから一生の関係になるよ』
あの時の誠史の言葉だった。その言葉が咲緒理の心を掴んで離さなかった。
すっかり黙り込んでしまった咲緒理にしびれを切らしたのか、女子たちは小さな舌打ちをした。
『もういいわ……あんた、しばらくここにいなさいよ』
『身の程知らずに彼らに近づいたこと、よーく反省するのね』
『そ、んな……待って……待って!』
咲緒理は必死に呼びかけて扉を叩くが、無情にも彼女たちは行ってしまった。それが分かった咲緒理はその場にしゃがみこみ、震える自分の身体を力いっぱい抱き締めた。
咲緒理が数学準備室に閉じ込められてからすぐに予鈴が鳴った。誰か咲緒理がいないことに気付いてやって来るかと思ったが、誰も来なかった。それに加えてこの部屋の前を誰も通る気配がなかった。
だいぶ時間が経ってからもう一度予鈴が鳴り、少ししてからまた鳴ったのが聞こえてきた。
『(6限目が始まった……あと、どれくらいいれば……)』
5限目が終わってから出してもらえるかと思ったが、咲緒理を閉じ込めた女子たちは来なかった。
6限目が終われば来てもらえるのか、それとも誰かが運良く見つけてくれるまでこのままなのか……。何も分からない咲緒理は、今にも発狂しそうな自分を宥めるのが精いっぱいだった。そのため、咲緒理の今の姿は黒い猫耳と尻尾が現れ、瞳の色も変わった獣人姿だった。コントロールを失い、姿を隠せなくなっていた。
さらに何とか脱出しようとスキルを使おうとしたがうまく使えなかった。今の精神状態では魔力操作がうまくできないのだと分かり、下手に暴走させて取り返しのつかないことになるのが怖かった。
刻一刻と時間が過ぎ、扉のすりガラスから入る光も段々と減っている。ほとんど闇と化している室内を咲緒理は不安げに見つめた。
誰かが来るのが先か、闇に自分が狂うのが先か……狂ったら最後、きっと自分はもう二度とこの学校へと戻れない。そうなったら、またあの施設に戻らなければならなくなり、その先で待つのはきっと地獄だろう……
考えただけでもゾッとして、咲緒理は理性を失いかけている頭で考えた。早くどうにかしなければと思うが、今の咲緒理には何も思い浮かばなかった。
その時、小さな音が扉の向こうから聞こえてきた。何かを動かし、扉の鍵を開けようとしている。
『(誰か来た……?)』
咲緒理は顔を上げ、扉を見つめた。何かに手間取っているのか、しばらくの間はガタガタと扉が揺れる音がした。そしてすぐにパチンと音が鳴った。それが鍵の開く音だと認識した途端、咲緒理は今の自分の姿を思い出した。
『っ、待って! 開けないで……っ!』
そう叫ぶがすでに遅く、扉はゆっくりと開いた。咄嗟に身体をできるだけ壁に寄せ、両方の猫耳を手で抑えて固く瞳を閉じた。
『(もう、ダメ……ッ!)』
こんな姿を見られては、たとえ自分が狂わなくとも結果は変わらない。脳裏に優梨と葵の顔が浮かぶ。2人のとの別れを思い、咲緒理の頬を涙が濡らした。
一歩一歩、誰かが近づいてくるのを感じた。その距離が縮むたびに咲緒理は体を小さくさせた。目の前まで来ると、その人は立ち止まったまま動かなかった。
『(……誰、なの……?)』
何もしてこない相手が不思議と気になり、咲緒理はうっすらと目を開けて少しだけ顔を上げた。目に入ってきたのは入り口からの僅かな光に反射した、黄金色に輝く長い金糸だった。
『(光……?)』
ほぼ闇に染まった室内でひときわ輝くそれに目を奪われそうになっていると、不意にその人は動いた。
『(嫌……っ!)』
施設で受けた仕打ちと何度も夢で繰り返された行為が脳裏をかすめ、首を竦めてまた目を閉じた。しかし、その身に訪れたのは痛みなどではなく、優しい温もりだった。
驚いて目を開けると、視界一杯に金色の髪が映った。その髪の主を、咲緒理はよく知っている。
『っ…………』
声を上げようとするが、上手く言葉にならない。それが分かったのか、優梨はますます力を込めて咲緒理を抱きしめた。
『……やっと……やっと見つけたよ、サオ』
不意に聞こえてきた優しい声に、咲緒理は更に涙が滲みそうになった。
『ずっと探してた……探していたんだよ、サオ。見つけられてよかった……』
ほんのりと涙交じりに告げられる言葉に、咲緒理は漏れそうになった嗚咽を必死に抑えた。すると、もう1つの温もりを感じた。葵が優梨と一緒に咲緒理を抱きしめていた。その瞳にはすでに涙が浮かんでいる。
『…………っ』
我慢できなくなった咲緒理は猫耳を抑えていた手を放し、2人を力いっぱい抱きしめ返した。当然、2人の目には咲緒理の猫耳が映る。その瞬間、2人の身体が僅かに揺れたのを咲緒理は感じた。
『……っ、ごめんね……ずっと黙ってて……私、普通の人間じゃ……異能者なの……』
顔を伏せたまま小さな声でそう言った。
『気持ち、悪いよね。怖いよね……でも、2人を騙すつもりはなかった……ただ、2人には知られたくなかったの、こんな……っ』
『…………』
『知られたらきっと……2人が離れて行っちゃう……それが、嫌だったの……』
――嫌だった、心の底から。
初めて自分に声をかけてくれた2人、いつも笑いかけてくれる2人。
誰よりも、温かい2人……
そんな大好きな2人を、失ってしまうのが何よりも嫌だった……
どれほどそうしていたのか、咲緒理にはとても長い時間に感じられた。自分を抱き締めたまま動かない2人に、咲緒理は酷く不安を感じた。
すると、何か小さな音が聞こえるのが分かった。咲緒理には羽音のように聞こえたが、鳥のように羽のある翼の音とは少し違うように感じた。咲緒理は俯きがちだった顔を上げ、閉じていた瞳を開いた。
目の前に、人を覆い隠せるほど巨大なコウモリの羽があった。その光景に息を呑んでいると、視界の端に何かが揺れ動くものが映った。そちらに目を向ければ、巨大な狐の尾が9本もあった。
何が何だか分からず、混乱して動けないでいると、不意に優梨と葵が動いた。その目に飛び込んできた2人の姿に咲緒理は大きく目を見開いた。
優梨の瞳の色は本来琥珀色だ。それが今は真っ赤に染まり、猫のような瞳だった。耳の先も普段は丸い形をしているのが尖っている。唇の隙間から見える歯は鋭く長い。そして、その背には一対の大きなコウモリの羽があった。
葵の方に向ければ、普段は綺麗な桔梗色の瞳が今は金色に光っている。真紅の髪の間からは、金色の大きな狐の耳が生えている。優梨と同じように耳の先が尖り、腰のあたりからは9本の巨大な狐の尾が生えて揺れている。
呆気に取られている咲緒理に優梨と葵は苦笑いを浮かべた。
『驚いた?』
『私たちも異能者だよ。それに、凄く変わっているの……私は、九尾の狐の姿を持っているよ』
『私は吸血鬼の姿なの……それに、色々と不思議がいっぱい』
『サオちゃんと一緒だよ』
咲緒理は呆然と2人を見つめた。2人の言葉が少しずつ頭に浸透していった。その意味を理解すると、無意識のうちにまた涙が零れた。止まったはずの涙を流す咲緒理を見て、優梨と葵は驚いた。
『サオちゃん?』
『サオ?』
自分を呼ぶ2人に、咲緒理は喜びや戸惑いが入り混じった表情を浮かべた。
『2人とも、私と一緒……?』
『……うん、そうだよ』
確かめるように聞いてくる咲緒理を、優梨と葵はもう一度抱き締めた。
『サオと一緒。……だから、離れたりしないよ』
『これからもずっと一緒だよ。サオちゃん』
夢じゃないのだと、自分の都合のいい勘違いなどではないのだと咲緒理は分かった。そして思い切り2人を抱きしめて泣いた。
『……っ、ありがとう……優、アオちゃん……っ!』
涙交じりに言われた言葉に、優梨と葵は顔を綻ばせた。3人はそれからしばらくの間、ずっと抱き締め合っていた。
その後、咲緒理は優梨たちがすでに仲良くなっていた慶人・匡利・誠史・朔夜・玲・雅樹も同じ仲間だという事を知った。それからすぐに俊哉にも会った。優梨たち以外に自分を受け入れてくれる存在に、咲緒理は大いに驚いた。
それから1か月後、咲緒理は優梨と葵と一緒に寮を出て、慶人たちが暮らす現在の家へと引っ越した。慶人を中心に“家族”として誰かと支え合いながらの生活は、何もかもが初めてで最初は戸惑うばかりだった。(俊哉のプレゼント攻撃には、別の意味で戸惑ったが……)
ただそれも少しずつ慣れていき、いつしかそれが当たり前となった。気付けば悪夢を見ることはなくなり、段々と暗闇も平気になっていった。3年生に上がる頃には佳穂が仲間に加わり、ますます楽しくなった。
さらは少しずつ周りとの関係も変わっていった。優梨たちと過ごすようになってから咲緒理は笑顔が増えた。周りの人たちとも親しげに話すようになり、良好な関係が築けるようになった。その中で紗奈と仲良くなり、龍一や治士と言った友人も得られた。そして侑哉と出逢い、今では恋心を抱くようになった。
あの日、優梨と葵と出逢った日を境に、咲緒理の世界は大きく変わったのだった……
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
マットに横になる咲緒理に意識は、夢と現実を行き来していた。まるで走馬灯のように、咲緒理は自らの過去の記憶を夢に見ていた。その閉じられた瞼の間からは、いくつもの涙が零れ落ちていた。
――いつか、伝えたいと思っていたことがあるの。
あの日から、伝えたかった言葉が……
ねぇ、優……アオちゃん……
2人にね、ずっと伝えたかったの。
2人はあの時からね、私の“光”と“太陽”だった……
闇に囚われていた私を、優が光のように照らしてくれた。
冷たく凍てついた私の心を、アオちゃんが太陽のように温めてくれた。
ずっと独りだった私を、2人が見つけてくれたの……
冷たい闇だけが私の“世界”の全てだった。
それが2人に出逢って、温かい光で溢れていった。
2人に出逢って、私は初めてこの“世界”で、生きていこうって思えたの……
「咲緒理ちゃん……っ!」
――沖田君……?
あぁ、そうだ……私、沖田君にも伝えたいことがあったの……
沖田君、私の初めて好きになった人……私の大好きな人……
あなたに出逢えて、本当に良かった。
あの日、優たち以外で初めて私の髪を褒めてくれて、本当に嬉しかった。
きっと私はあの日から、あなたのことが好きになっていた……
優たちに出逢って光に溢れた世界が、今度はあなたを好きになって、鮮やかに色づいたの。
世界の全てが変わったの……
「姫さん、しっかりせえ!」
――ねぇ、沖田君。
もしもこの先、あなたが私の秘密を知ったら、どうなるのかな……?
拒絶する? 嫌いになる? 離れて、行っちゃうのかな……?
たとえそうなったとしても、あなたを好きになったことを後悔しないよ。
あなたが私を嫌いになったとしても、私はあなたを想い続けるよ。
でも、叶うのなら……
全てを受け入れなくて良いから、離れて行かないで……
たとえあなたの隣に私がいなくても良いから、嫌いにならないで……
どうか、お願い…………――
「咲緒理ちゃん……っ!」
鍵を手に入れ、侑哉は咲緒理のいる倉庫へ辿り着いた。焦るあまりうまく回せない鍵をやっとの思いで開け、急いで扉を開いた。
マットの上で横たわる咲緒理を見つけ、侑哉の顔色は一瞬で変わった。無意識のうちに駆け寄り、咲緒理を抱き起した。咲緒理は涙を流しながら気を失っていた。
「姫さん、しっかりせえ! 姫さん!」
体を揺さぶりながら必死に呼びかけた。すると、うっすらと咲緒理の瞼が開いた。
「姫さん……っ!」
「お、きた、く……?」
まだ意識が朦朧としているのか、言葉がハッキリとしない。
不意に咲緒理が侑哉に向かって手を伸ばした。侑哉は咄嗟にその手を取った。すると、咲緒理は嬉しそうに微笑んだ。
「さ、いごに……逢えた……」
「姫さん……?」
何のことかと侑哉は問おうとした。しかし、咲緒理の意識がまたそこで無くなってしまった。
「なっ……! 姫さん! 咲緒理ちゃん、しっかりせえ!」
声をかけるが、咲緒理の意識は戻らない。
「サオ!」
「サオちゃん!」
「さーちゃん!」
優梨たちの声が響いた。侑哉が振り返ると、侑哉に抱かれる咲緒理を目にして顔を青ざめさせ、言葉を失っている優梨たちが立っていた。
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