42話 帰還
最近あまり寝てなくて眠いです。
修行を終えた2人は、デッドガーディアンズ本部に戻った。本部では何やら慌ただしく人が動いている。
何があったのかと疑問に思っていると、サラディンがやって来た。
「2人ともおかえり。修行はどうだったかな?」
その質問に、
「完璧だよ。私を打ち負かしてくれたからね」
と、剛力が答える。
「リーダーを倒せるまでに成長するとは……」
サラディンが頷き、なにか考えるそぶりを見せる。
「サラディン。後で本部長室に来てくれ」
剛力はそう言い残すと去っていった。おそらく、本格的にイーターを操る男の対策を始めるのだろう。
サラディンが軽く礼をしてから去っていくと、京也も自室へ戻っていった。優斗も疲れがたまっていたので自室に向かう。今日はゆっくり休みたいと考えながら歩いていくと、奏とアイカを見つけた。
「2人とも、久しぶりだな」
別に何年も離れていたわけじゃないが、修行の内容のせいで長く感じる。こちらに気がついたアイカが、真っ先に飛んできた。
「優斗ー久しぶふっ!」
彼女が抱きつく前に奏が現れ、行く手を遮る。その速さが瞬間移動に近い速さのように感じたが、気のせいだろう。アイカは地面にのびている。
「おかえり、優斗」
満面の笑みでそう言ってくる奏は、いつもとどこか雰囲気が違う。赤く長い髪は、コントラストを強くしたかのように鮮やかだ。
「ああ、ただいま」
満面の笑みで見つめられ、少し気恥ずかしい。奏はコンバットスーツを着けておらず、白いワンピースを着ている。胸元が広く開いているせいか、透明感のある肌が露出されている。若干胸がないのが残念だが、それが気にならないくらいのかわいさだ。
「服、似合ってるな」
その言葉を聞くと、奏は「そうかな?」と嬉しそうに上目遣いで見つめてくる。
いい雰囲気になってきたところで、下でのびていたアイカが目を覚ます。
「こ、こらー! 2人だけでいい雰囲気になるなー!」
黄色いツインテールを振り回しながら、アイカが叫ぶ。見た目はかわいいが、どちらかというと親が子どもに抱く感じの感情だろう。優斗は久々の休暇を楽しく過ごした。
本部長室。剛力に呼ばれたサラディンは資料を持って来た。資料といっても紙の資料ではなく、ナビと同様の小型の端末に入れたデータのことだ。
「リーダー。こちらの戦力強化は順調に進んでいます」
そう言ってサラディンは端末を渡す。端末を受け取った剛力は、それを眺めながら話を進める。
「これで戦力は問題ないだろう。もっとも、万全とまではいかないがね」
厳しい言葉だが、現実だろう。相手はアリアを相手にあれほどの実力差を見せたのだ。戦力は多ければ多いほどいいだろう。
「それと、明日から私はイーターを操る存在の捜索に出る。数人だが上級戦闘員をつれていくことになるが、いいかな?」
「問題ありません」
アリアの残した映像から集まったデータの中には、イーターを操る存在の能力の周波数も含まれていた。それを追う装置を使えば、場所を見つけることは容易だろう。
「では、今日は終わりにしよう。私も疲れたからね、早いがもう休ませてもらうよ」
剛力はそう言って自室に向かう。サラディンは本部長室を出ると、司令室に戻る。席についてコーヒーを飲むと、高まった戦力でどう戦うかを検討し始めた。




