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死後生活―アフターデッド・ライフ―  作者: 黒肯倫理教団
第三章

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27話 戦闘訓練室

今回は少し短めです。

 どうにか二人を宥めた優斗は、途中で中断していた戦闘訓練を再開するために訓練室に向かった。

 前回のようにうまくいけば、ポイントをたくさん貰えるだろう。ポイントは訓練用ロボット100体毎に200ポイントが加算されるシステムで、1000体倒すごとに次から手に入るポイントは二倍になっていく。

 1位の記録をを保持する剛力は、いくら貰っているのだろうか。計算は面倒なので諦めた。

 受け付けに着くと、優斗は手続きを済ませて中に入る。複数の部屋があり、最大で50人が訓練を行える。

 部屋自体は透明な壁に包まれていて、外側から見学することも可能だ。内側は普通の壁になっている。部屋の入り口に記録が表示されるため、強い人のところにはたくさんのギャラリーが集まる。

 自分もギャラリーが集まるほどの強さになりたいと考えながら、優斗は部屋の中に入った。

 部屋の扉を閉めると、開始の合図が鳴る。同時に視界の中には一体の敵が現れた。

 特徴を挙げるなら、腕が四本ある巨人とでも言ったところだろう。3メートル程の高さと長い腕は間合いが広いため厄介だが、遠距離から攻めれば問題ないだろう。

 敵が動き出すと同時に雷爆を作り出す。敵の単調な攻撃をかわしながら、雷爆の威力を高めていく。

 右上からのストレート、左下からのアッパー、右下と左上からのクロスチョップをかわしたところで、敵が体勢を整えるために隙を見せた。

 「はああああ!」

 雷爆を至近距離で叩きつけると、敵は爆散した。20秒程度で片付いたことを考えると、なかなかいいペースだろう。

 次に現れたのは球体型で、下級のイーターを連想させるような見た目だ。動きは素早いらしく、現れてからすぐにこちらの死角に入った。

 しかし、視認できない程の速さではない。体全体に雷を宿し、肉弾戦に持ち込む。この相手も単調な攻撃方法で、遠距離からのレーザーか体当たりの2つしか攻撃方法がない。

 それならば、スピードで勝っているため問題はないだろう。視界に入った球体型を拳で撃ち抜くと、次の敵を待つ。

 今度は10体同時に出現した。人形のロボットで、それぞれ違う武器を持っている。剣や斧など色々あるが、基本的には近距離用の武器しかないようだ。

 右手に雷を宿し、後ろに構える。空いている左手は時間稼ぎのために適当に雷を放つ。右手の雷がたまると同時に横に凪ぐと、まるで空間を切り裂くように雷が放たれた。当然、そこにいたロボットは一掃される。

 なかなかいいペースで進んでいる。このペースならばすぐに100体倒すことが出来るだろう。再び獲物が現れると、優斗は雷を宿した。




 あっという間に時間は過ぎて、いつの間にか3時間もの間戦い続けていた。記録もだいぶ伸び、1600体まで進んだ。

 この記録は上級戦闘員でも珍しいためにかなりのギャラリーが集まっているだろう。そう考えながら部屋を出たが、ギャラリーはいない。不思議に思い周囲を見回すと、一部に人が集まっていた。

 どんなやつが訓練しているのかと思い覗いてみると、そこには見覚えのある男がいた。 首もとまで伸びた白髪に、ギラギラと煮えたぎるマグマのような赤く鋭い目。肌は白く体は細目でだが、187センチの長身によって弱さを感じさせない。

 臨海基地に行く前にぶつかった男だ。死神という言葉がこれほどまでに似合うものなのかというような、恐ろしさを感じさせる容貌をしている。

 彼の記録は7589体と表示されている。戦闘員の中ならば、ずば抜けているという言葉では表しきれないほどの記録だ。サラディンに迫る記録だろう。

 何がすごいのかというと、戦闘の素早さだ。現れた敵を確実に、なおかつ無駄なく倒している。右手からは禍々しいオーラが噴き出しており、子どもが見たらトラウマレベルなほど恐ろしい見た目をしている。

 休憩をするためなのか、部屋の外に出てきた。死神はギャラリーに鋭い視線を向けて追い払う。優斗も帰ろうと歩き出したとき、後ろから肩を掴まれた。

 「お前はあの時の奴か。ちょうどいい、俺と手合わせしろ」

 いきなり手合わせを申し込まれたが、さすがに今日は疲労がたまっている。それを理由に断ろうとすると、死神は笑った。

 「逃げる口実にしては下手だな。お前がその程度ということはよくわかった」

 「そうか、ならお前はそんなに強いんだな? その自信を叩き潰してやる」

 売り言葉に買い言葉とはまさにこの事だろう。死神は不適な笑みを浮かべると、戦闘訓練室の手合わせ用の部屋に入っていった。

 こういう練習もアリだろうと考え、優斗も手合わせ用の部屋に入っていった。


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