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マスターネオはネコまない ―黒猫GMのマスター魔法奪還ログ―  作者: Master NEO
第三章 マスターネオの決意

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第四十四話 ネオの決意

 集落に戻ると――全員無事だった。


 《マスターリスト》の通り。セナが門の前で待っていた。


「……外からの変な干渉があった。でも――何もされなかった」


「番兵が機能したか」


 《ピグマリオン》で動かした、かつての敵の兵士たち。彼らが外部からの干渉を弾いたようだ。


「……あいつら、役に立ったな」


「褒めてあげなよ」


 ラフが走ってくる。「ねこにいちゃん!かえってきた!」


「帰ってきた」


「しんぱいした!」


「……そうか」


 ネオは、少しだけ――居心地の悪い顔をした。心配される、という感覚に、まだ慣れていない。


 夜――全員が集まった。廃都から来たプレイヤーたちも含めて、集落の人数がまた増えた。焚き火が増え、その光が集落を照らしている。


「《マスターリスト》で全員の状態が分かるようになった。危険なことがあれば――すぐ動ける」


「……《パンドラボックス》は?」


 セナが慎重に聞く。


「持ってる。使う予定はない――今のところは」


「今のところは、か……」


「使わずに済む方が良い。でも――最後の手段として、ある」


 その言葉で、誰も何も言わなかった。


 ネオは焚き火を見た。揺れる炎。増えた人たちの顔。それぞれが、帰りたい場所を持っている。


「……次が、最後になる」


「え?」


「残ってるマスター魔法は、あと二つだ。それを取り戻せば――世界を修復できる」


 カイが静かに言う。「……そしたら、みんなログアウトできる?」


「そのはずだ」


「……そしたら、ネオは?」


 沈黙。


「そのことは――後で考える」


 リリィが、小さく言った。「……ちゃんと、考えてよ」


「……分かった」


 ログが一行。静かに。


```

「……ありがとう」

```


「何に対して?」


```

「全部に、かな」

```


 その声は――ほんの少しだけ、震えていたような気がした。


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