エピローグ
━━歩美ちゃんは少し休むだけで復活できるそうです。
そして歩美ちゃんは何とか夜明け前に復活して、巨大な犬の化け物に立ち向かって行きました━━
「リアネイキッドチョーク!」
歩美は巨大な犬の化け物に、リアネイキッドチョークをかける。
━━それは歩美ちゃんが、総純君を練習台にしてかけていた技。不幸にして、獣性を遺伝してしまう一族・・・。
そんな一族を、なるべく傷付けずに、安らかに眠らせる技を研究していたそうです。
それが、一緒に永遠の眠りにつく、この技なんだそうです━━
リアネイキッドチョークの体勢のまま、二人は大きな光に包まれ、地中に沈んで行く。
入れ替わりに、暗黒の魔物の魔力を消すがごとく、朝陽が昇る━━。
(総純君の笑顔が見えた気がしました)
「じゃあな、理子。残念ながら私と総純は1000年前から一緒になることを運命付けられてたんだ。私の勝ちだね」
ニッと笑う歩美。
「うん」
涙ぐみ、こくりと頷く理子。
「取られちゃった」
泣き笑いの理子の顔は、温かい朝陽に照らされる。
「さようなら。初恋の人・・・」
締め切りに間に合いませんでしたが、一応最後まで書きました。最後駆け足だったので、また後で修正するかも知れません。次回のMBS短編賞頑張りたいと思います。




