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謎の少女2

━━その少女、神林歩美ちゃんは、何でもお母さんの遺言で、戌井総純君の嫁になりなさいと、言われたそうです。先祖代々霊能力一族とのことで、霊能力を代々受け継いでいるそうです。素質は遺伝され、修行によっても能力を高められるそうです。

歩美ちゃんのお母さんは、私の父が死んだ日と、全く同じ日に病気で亡くなったそうです・・・何か因縁というか、何かあるんでしょうか・・・

歩美ちゃんは何と、総純君と二人暮らしすることになり、村長もそれを認めているようです━━


総純の家の調理場で、理子と歩美が野菜を切ったりなど、調理をしている。

(村長が怪物退治のために呼んだ霊能力者が、なぜ突然総純君の嫁に・・・歩美ちゃん一家と総純君一家がどういう関係とか、この時は事情が全く分かりませんでしたが、この時の私は、とにかく負けちゃいけない!と、意地になってました)

理子は上手に切ってるが、歩美は大小様々な、不格好な形に切っている。

それを見た理子、

「歩美ちゃん、総純君にちゃんとした料理作ってあげれてる?」

と、歩美の料理を疑う質問。

「多分。適当に」

やっぱり、と言わんばかりに、

「ふ〜っ」

と、ため息をつく理子。


囲炉裏の側で正座し、どぎまぎしながら二人の様子を見ている総純。

「総純君、ちゃんとしたもの食べてる?」

「え〜っと、インスタントラーメンとか、ちゃんと僕の好きなもの食べてるから大丈夫だよ」

「それ、大丈夫って言わないでしょ?」

「や〜めた!」

料理は嫌になったと言わんばかりの歩美、調理を中断して、囲炉裏の側に寝転がる。

「もう〜いいや。あんたが来た時は勝手に何か作ってよ。任した!」

「最初からそうするつもりでした。ていうか、今までもずっとそうしてました」

「私はインスタントラーメン専門!総純の大好き専門だよ」

ニタッと笑う歩美。

「ハハハッ」

苦笑する総純。

「ダメです!」

理子はインスタントラーメンダメ出しの一喝を炸裂させる。

「あんたが来ない時はしょうがないじゃん」

「はい。出来ました。後は囲炉裏で煮込んで」

後は煮込むだけの、鉄器鍋に入った煮込み料理を置く理子。


歩美は何か意味ありげな視線を、理子に投げかける。

その視線は、憐れみ、感心、嫉妬・・・何かが複雑に絡み合ったオーラを放っている。

(私はこの時、何か嫌な視線を感じました。でも次の瞬間・・・)

「捜し物は見つかった?」

ニッコリ微笑む歩美。

(何か温かいものを感じました。すぐ何のことか分かりました。さすが霊能者だけあって、バレバレだったようです)


総純はハテナ顔。

寂しく首を振る理子。

(お父さんが亡くなって以来、ワンちゃんは消えてしまったのです)


「多分そのうち見つかるよ。でも気を付けて」

「えっ?」

「さ、総純。食事の前の腹ごしらえに、いつものやろ」

(言ってる意味が分かりませんでしたが、目の前の光景が更にわけわかんなくさせました)


歩美と総純、突然ドタンバタンと、取っ組み合って絡み合う。

「? ? ?」

(私には歩美ちゃんと総純君が、とにかく抱き合ってイチャイチャしてるようにしか見えませんでした)


「さよなら」

外に出る理子。

「えっ?」

動きを止める総純。

「隙あり!」

歩美は、柔術で言う所の、リアネイキッドチョークを総純にかける。

「ギブギブ。離して!」

総純の勢いに、技を外す歩美。

「理子ちゃん! 違うんだ! 違うんだよ〜」

外に出て行く総純。


「だから何が違うんだよ?」

独り残された歩美、理子の置いていった、鉄器鍋の煮込む料理を見つめる。

「理子ちゃん・・・なんだ・・・ば〜か」




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