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第29話 いつか、消えてしまう手

aaaaaa!!!

menndokuse-!!!

nani ga menndokuse-ltute omae mou menndokusasugite

nihonngo hennkann surunomo menndokusele-yo

are? demo kore eigo ga dekiru hito ni mieterunnjane-no?

sou! oreha!! eigoga dekiru ninngenn nanndazooooooooo!!!!!!!

are? daremo mitenakune???

真昼の日光が秘密の場所に注ぎ、草の香りに包まれた二人を照らしている。


指切りの途中で寝はじめたガーダーにルミアは構わず話しかけた。多分聞いているだろうと判断したのである。


「私が勇者に助けられた日もあなたは私の後をつけてたんでしょ?」


ガーダーはコクリと頷く。

寝ていて頭がガクンと落ちただけなのかしっかり頷いたのかは判別不能だ。


「私が助けられた場所に連れて行ってほしい」

「なぜ・・・そんな所に行きたい?」


ガーダーが目を開けて声を発した、やはり聞いていたようである。ガーダーの扱い方が段々と分かってきた気がするルミアであった。


「あそこの人達ににコレをあげたい」


ルミアが取り出したのはガーダーからむしり取ったお金である。


「なるほど・・・やはりルミアはエア様とペンナ様の子だ・・・」


ガーダーはどこか嬉しそうに首を縦に振る。


「でも半分・・・・返してくれないか?生活が苦しくなる・・・」

「案内してくれるなら手間賃として返してあげる」


ルミアは悪戯っ子のようなどこか憎めない可愛らしい笑みを浮かべた。


「いいぞ・・・案内しよう、俺もあそこに用事がある」

「・・・止めないんだ?」

「・・・ああ、止めない」

「私の自己満足にしかならないのに?」

「自己満足では・・・ないな、それがお前の優しさだ・・・お前が出来る範囲で・・・最善の事を成そうとしてるだけだ・・・」

「・・・これであそこの人は何人助かる?」

「・・・0だ」

「!」


ガーダーの厳しい言葉に目を見開き息を飲む。


少なくとも数人は救えるものだと思い込んでいたので0という答えはルミアにズシリとのしかかった。


「金で・・・救える命はある、だが・・・一時的だ。それでは本当に救ったことにはならない・・・」

「じゃあどうすればいいの?」

「人を救うのは・・・金じゃなくて、人そのものだ・・・人の集合体・・・団体で行動を起こさないといけない・・・」


ルミアは首を傾げて「よくわからない」と呟いた。


「そうか・・・今は・・・誰かを助けたい気持ちだけで充分かもしれないな・・・」


ガーダーがルミアの頭をポンポン叩く。ヘレンも同じようなことをしてくれた。だから、ヘレンのようにこの人も消えてしまいそうな気がした。


優しい手が頭に触れる、それと同時に言いようのない恐怖が背中をゾワリとなぞっていった。


「では・・・行くか・・・」


ガーダーが立ち上がってルミアに手を差し伸べる。


この手はいつか消えてしまうのだろうか?

先にならないと分からない疑問を抱えてルミアも手を伸ばした。


しかし手を取ろうとしたらガーダーは手を引っ込めてしまった。


「? どうしたのガーダー」

「少し持っていくものがある・・・待っててくれ」


そう言うとガーダーは隠し通路を通って城に戻っていった。


秘密の場所に残されてしまったルミアはガーダーの言葉を頭の中で咀嚼、反芻して理解しようと試みた。


しかし人が集まって初めて発揮できる力というものは城の中でだけで生きてきたルミアには漠然としすぎていていまいちピンとこなかった。


分からないことをグダグダ考えていても仕方がない。ヘレンに教えてもらったナイフの扱い方をおさらいしよう。


立ち上がりナイフを取り出して異変に気が付つく。


「あれ・・・?」


ヘレンのナイフの刃の部分が透けている。形もなんか変わっているような・・・?


気のせいではない、刃の部分のみがガラスのように透けている。さらに刃は厚みがやや増し丸みを帯びていた。


「え?え?もしかして壊れちゃった!?どうしようどうしよう!!大切な物なのに・・・」


慌ててついうっかり刃に触れてしまった。


「イッ!!」


軽く触れただけで人差し指を切ってしまった、少量の血液が切り口から滲んでくる。


「前より鋭くなってる・・・?」


もともとゴライアス・スコーピオンの甲羅をものともしない程よく切れるナイフであったがそれよりも切れ味が増しているように感じた。


原因は分からないが壊れたわけではなさそうだ。


一安心ではあるがこんな不可思議なナイフを持っているなんて益々ヘレンの謎が深まる。


もしもいつか、また会える時があるならば、聞きたいことが、話したいことがたくさんある。たくさん、たくさんある。


ナイフをよく見ると変形した部分は美しく光を透過していて心を奪われた。しばらくナイフを眺めているとガーダーが戻ってきた。


唐草模様の大きな風呂敷を背負っている。その出で立ちはまさに泥棒のイメージピッタリそのものであった。

顏は必要以上に怖いが。


「あははは!!泥棒みたい!!」

「泥棒は・・・ルミアだろう・・・俺の財布盗ったしな」


「それもそうか、ヘレン直伝だし。それ何が入ってるの?」


興味津々にルミアが訊ねるとガーダーが無言で風呂敷を揺する。するとジャランジャランと聞き覚えのある音がする。


「その中全部?」

「ああ・・・こんなこともあろうかと貯めてたんだ・・・」

「私が盗ったお金返す必要ないんじゃ・・・」

「さあ・・・行くぞ・・・」

「あ!待ってよ!!」


この金は兄に送ろうとして溜め込んでいた物、居場所が分からず結局送ることができないままになっていた金だ。


一時的にせよ誰かのためになるのであれば少しは俺の気も晴れる。これこそ自己満足に過ぎない。それが分かっていてもそうしなければ気が晴れることはないのだろう。


まだ、心の整理はつかないが兄が殺されたあの場所へ行こう。

兄の意志を継ぐためにも。

前書きでは調子乗ってすいませんでした。

反省してません・・・許して下さい・・・

心の底から反省していませんのでどうか許してやってください。


ルミアの特技一覧

・本心を隠す

・スリ

・盗み

・勇者撒き(見込み)


盗み系統の特技はヘレン直伝です。

因みに盗みは実践経験は0です。

どうか0ままでいて欲しいけどね。

無理だろうね。

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