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隣の転校生は重度の中二病患者でした。  作者: 夏風陽向
「悪を裁く審判の歌」
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悪を裁く審判の歌 part21


黒山(くろやま)が普段着に着替え、下に降りてリビングへ向かおうとすると、ちょうど沙苗(さなえ)と廊下で会った。



「朝ごはん出来ているから食べな! 沙希(さき)奈月(なつき)もいるから」


「ああ、わかった。ありがとう……今日って何曜日だ?」



黒山が何故、そんな質問をしたのか。


それは、起き上がってから携帯を見た時には「土曜日」と表示していたのだが、沙苗が普段着ではなく仕事着……スーツを着ていたからだ。


携帯の日付が止まっていた……とは思い難いが。



「ん? 土曜日だけど? ……あんたは夕方から朝まで眠ってただけよ。それがどうかしたの?」


「いや、土曜日なのに何故仕事着なのか気になっただけだ」


「ああ! あんた達の頑張りのおかげで休日出勤が決まったのよ」



それは「土曜日に仕事を増やした」ということへの嫌味か。それとも、言い方が悪かっただけで、実際は労っているのか。


黒山にはわからなかったが、どちらでも良かった。



「そうか」


「そうよ。それじゃあ、行ってきます!」


「ああ」



黒山は沙苗を見送り、そして朝食を食べる為にダイニングへと向かった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


以前も述べたことだが、沙苗の家はどの部屋も必ず「椅子生活」だ。


基本的には沙苗と黒山が住んでいるだけなので、ダイニングには2つしか椅子がない。


しかし、沙苗の誰とでも分け隔てなく接することのできる性格上、いつ客が来てもおかしくないので来客用の椅子もちゃんと用意されている。


普段からダイニングに置かないのは、スペースがないから……というわけではなく、掃除する時に邪魔だからなのだが「普段必要の無いものは片付けておきたい」という、これまた沙苗の性格が要因でもある。


今回は、沙希と奈月の2人が来客しているので、ダイニングには椅子が4つ用意されていた。


黒山がダイニングへ入ると、沙希と奈月の2人は朝食に手を付けず待っていた。


そんな2人に黒山は。



「……わざわざ待っていたのか? 先に食べていても構わなかったんだが」



と、かなり無粋な本音を言った。


とはいえ、それくらいのことで「何を!」と怒る2人ではない。気にはしたが。



「透夜も早く席に着きなさい。朝食を頂くわよ」


「これ以上、ベーコンの油が固まる前に早く食べよ!!」


「あ、ああ……」



朝食は、ご飯・味噌汁・ベーコンを炒めたもの・目玉焼きだ。


ご飯をよそったのは沙希だろう。お碗の上に綺麗な米の山が出来ている。


味噌汁は奈月だろう。具と汁のバランスが少々悪く、具があまり入っていない。


だが文句はない。むしろ、こういったところで2人の個性が出ていて黒山は目を細めた。



「……? 透夜、何か嬉しそうね」


「そう見えるか?」


「あ、確かに! 再会した時はずっと、ひっどい仏頂面だったのに、少し昔に戻った感じがするね!」


「そう……なのか。確かに、こうやってお前達2人といると、昔を思い出すな」



本当なら、2人の歩み寄ろうとする優しさや、純粋無垢に楽しかった昔の思い出に浸る気持ちを『拒絶』しなくてはならない。


そうでなくては孤高になれない。


黒山は、2人と出会う以前から『孤高となる為の拒絶』という能力に目覚めていたが、2人と出会った時は、そこまでの威力は必要で無かった。


「重度の中二病患者」として目覚め、力を制御出来ない患者を止められさえ出来れば良かった。


だが今は違う。止める為だけではなく、守る為だけでもなく、どっかの嫌味たらしい白い奴に勝てるよう、強くなくてはいけない。


逆を言えば、彼に勝てるだけの力があれば「重度の中二病患者」を止めることも出来るし、狙われやすい体質となってしまった詩織(しおり)を守ることだって容易だ。


だが、どうしても2人の温かさを『拒絶』することが出来ない。


笑って話しながら朝食を食べる2人を見て、黒山は『黒い女』に指摘されたことを痛感した。


それから、何かと他愛の無い話をして朝食を食べるうちに、黒山は1つ気になったことがあった。



「ところでお前ら……何故、俺の方を見ない?」


「「……っ!」」



先程から、2人は明らかにわざと黒山から視線を外している。


黒山は「生理現象を見られたこと」は気にしていない。故に、2人の気持ちは理解できなかった。



「だって……その……」


「透夜の、宝剣が……」


「……何を言っているのかよくわからないが、言い辛いなら言わなくていい。変なことを聞いて悪かったな」



朝食が食べ終わっていくのにつれて、黒山は少し後悔した。


理由はよくわからないが、この話を出したばかりに、その後ずっと無言の食事となってしまったからだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ところで、お前達は一晩中俺を見ててくれたのか?」



黒山は朝食で使った食器を洗いながら、2人にそう問いかけた。


一人暮らしの奈月にとっては、家事スキルの見せ所だったので、自ら「洗い物をさせて!」と言ったが「お前は客なんだから座っていろ」と黒山に言われてしまったので、大人しく座っている所存だ。


故に、黒山の問いに「待ってました!」と言わんばかりに答えたのは奈月だった。



「だって透夜、能力をあんな風に使ったの初めてでしょ? その後、全然目を覚ます気配が無かったし、それに……」


「それに?」


「なんというか……形はどうあれ、結局のところボクも透夜の能力の一部を使ったわけだがら、その分の代償がきて……」


「……見えたのか?」


「うん。透夜、いつも能力を使うたびにあんな思いをしてたんだね……って思うと、放って置けなくて」


「……そうか」



黒山の能力『孤高となる為の拒絶』の代償は「最も拒絶したい辛い過去を、鮮明に想起させる」というもの。


以前、詩織の大親友である真悠(まゆ)に好意を抱いて、能力を使ってまで手に入れようとした男・下崎(しもざき)に対する真悠の『拒絶』を伝える、という使い方をした時にも、真悠は代償を受けている。


今回の奈月や鎌田に使った使い方にも、同じく代償が付きまとった。



「それは……悪いことをしてしまったな」



普段から能力を使っている黒山には、その心の痛みが物凄くわかる。だから本当に、心の底から奈月や鎌田に申し訳なく思った。



「いや、そんな、悪いことじゃないよ! 実際、ボクも透夜の援護が無ければ勝てなかったし……」



奈月の答えは、黒山に気を使ったわけではなく、本当のことだった。


それは、この場にいない鎌田も同じ。奈月に言ったことを鎌田に言ったとしても、鎌田は口調こそ違えど、奈月と同じように答えただろう。


黒山にとって、その言葉が本当であろうが、優しい嘘であろうが、これ以上は気にしないことにした。



「そうか。役に立てたのなら何よりだ。……それにしても奈月はともかく、沙希はよくお父さんが許してくれたな」


「それだけ、透夜が信用されているってことよ」



沙希の家は色々と厳しい。例え、女子だけのお泊まり会であったとしても、なかなか許されない。


黒山の名前を出せば……というより、男の名前を出せば余計に反対するのは火を見るより明らかだ。


ところが、意外にも黒山の名前を出すとむしろ反対されない。


もちろん、それは黒山が沙希の父と面識があったり、そこで色んなことがあったからこその信頼ではあるが、それはまた別の話。



「……さて、そろそろ私達も御暇(おいとま)するわ。透夜、沙苗姉さんから事の顛末(てんまつ)を聞いたら、グループトークで共有しなさい」


「ああ、わかった」


「奈月、行くわよ」


「はーい! 透夜、またね!」


「ああ」



こうして沙希と奈月は黒山と沙苗の住む家を後にした。


その頃には黒山の洗い物も既に終わり、彼女らを見送ってから、洗濯や掃除などの家事に取り掛かった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


1月22日 月曜日。


代表者達は、土曜日の夜に黒山から事の顛末をグループトークを通じて聞いた(というより、文字なので見た?)のだが、奏太(そうた)にとって不可解なことが1つあった。


グループトークでは指摘しなかったが、奏太は自分の目と耳で真相を確かめることにした。


その為に、まず学校へ行って確かめなければならないことがあったわけだが……。



「……退学!?」



ヤイバ男……奏太にとって変刃(へんじん)さんの動向がイマイチよくわからなかったので、まずは職員室で聞いてみた。


すると、彼は退学届だけを出して、この学校……琥珀ヶ関工業高等学校を去ったという。


更に謎なのは、その理由を先生が明かさなかったということ。奏太がいくら聞いても、断固として答えなかったのだ。



(……こうなったら)



奏太は次の手段として、代表者達のまとめ役である針岡(はりおか)へ電話することにした。


何がどうなってかは、後になればなるほどよくわからなくなってくるが、奏太は針岡と直接会って話すことになった。


ビルの高さに隠れず、夕焼けが眩しく照らす歩道橋の上。


そこで奏太が待っていると、買ったばかりの熱い缶コーヒーを2本持った針岡が現れた。



「待たせちまったかー?」


「いえ、それより……」


「まあ、焦んなってー。ほらよ」



針岡はいつものようなやる気のない口調でそう言って奏太を制止すると、左手に持った缶コーヒーを奏太に渡した。



「ありがとうございます」


「おう、冷めねーうちに飲めよー?」



そしてほぼ同時のタイミングで缶コーヒーをあけると「プシュッ」という音が、やけに大きくなったように奏太は感じた。


歩道橋の上なのだから、自動車の音の方が圧倒的に大きいはずなのに。


沈黙が続くこと3分。ようやく針岡が口を開いた。



「奏太。真実を知りたい、という気持ちはわかるが、まずはちょっと説教をさせてくれー」


「え?」



針岡は、夕焼けが照らす街並みから奏太の目へと視線を移し、いつになく真剣な顔で説教を始めた。


もっとも、奏太本人にとっては説教される覚えなどないのだが……。


それでも、針岡が真剣に自分へ何かを伝えようとしているのはよくわかったので耳を傾ける。



「素直でいい姿勢だな。俺ぁ、ガキが嫌いなもんだからあまり説教はしねーんだけど、今のお前はちゃんと大人になっていってるから、無駄にならねー。だからさせてもらうぞ」


「…………」


「奏太。世の中ってーのは、知っておかなきゃならねーことや、知っておいた方がいいことの方が多い」


「…………」


「けどな、一方で知らねーほうがいいこともある。……いや、むしろそれはまだ、聞いた本人がヤキモキするだけだから救いようはあるかもしれねーな。んでよ、そんでもって更に、知っちゃぁいけねーこともあるわけよ。その世界はもうまさに『一寸先は闇』ってやつだな」


「……変刃(へんじん)さんの件はーーーー」


「ああ、そうだ。お察しの通り、知っちゃぁいけねーことってわけよ」


「けど、そんなの……!」


「納得できねー……だろ? もちろん、お前さんの気持ちもわからんでもない。けどこいつぁ、納得できるできねーの問題じゃねーのさ。社会に出るってことは……大人になるってことはそういうことなんだわ」


「針岡さんは、彼がどうなったかを知っているんですか?」


「…………」


針岡は迷った。実際、彼がどうなったかを針岡は知っているのだが、知っているという事実を奏太に言って良いものなのか。


結果、針岡は。



「ああ、知ってる。けど、お前さんに話すことはできねー……」


「……そうですか。その事、うちの教師は?」


「いや知らねーはずだ。ってーより、自ら関わらないようにしてるんだろうさ。それ程、あいつを取り巻くものは軽くねーってことさ」


「…………」



針岡は知っていても、話せない立場にあることを奏太は理解した。


変刃さんの件について、関わってはいけないこともわかった。……しかし、奏太は知りたいという気持ちを抑えられない。ならば、自分でどうにか探ってみようと考えたのだが。



「言っておくけど、いくら探ろうとしたところで徒労に終わるだけだぞー? 情報操作は完璧だし、後を追えないようによく出来てやがるからなー」



針岡に考えはお見通しだったようだ。


だが、この針岡の発言は、奏太に1つのヒントを与えた。


そこまでのことが出来る組織は決まっている。そしてそういった組織を追っていけばどうなるか……。


結果として、そのヒントはいかに「関わってはいけないか」を物語るものとなってしまった。



「…………」


「理解してくれたみてーだな。……悪いな、解決の為にお前さんらに協力してもらっておきながら、まだまだ子供であるお前さんらに、こんな思いをさせちまって」


「……いえ」


「んじゃあ、俺ぁもう行くわ。お前さんも気をつけて帰れよ?」


「はい。貴重なお時間、ありがとうございました」


「おう」



針岡は右手に缶コーヒーを持ち、左手で奏太へ手を振ってその場を去った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「それでそれで? どうなったの??」



一方その頃、瑠璃ヶ丘高校の1年3組の教室では、放課後になっても珍しく、黒山・詩織・真悠の3人が揃っていた。


黒山は朝からずっと、2人から「どうなったの?」と質問を受け続けていた。


正直、ヤイバ男のこともあるので容易に話せることではないのだが……。



「はぁ……。わかった、教えてやる」


「待ってました、そうこなっきゃね! 一応言っておくけど? 私達も、巻き込まれた当事者ですから!」


「ですからー!!!」



詩織と真悠は楽しそうだ。


黒山は「やれやれ」と言わんばかりに溜息を吐いて首を左右へ振り、話を始めようとしたが。



「……というか、清村については栗川は知っているんじゃないのか?」


「んー? 何かの病気に罹って、治療をしながら学校へ復帰するーみたいな噂は聞いてるけどー?」



今度は真悠が責められる番となった。



「察しが悪いわね」


「ああ、悪いな」


「な、なんでよー!!!」



黒山は「フッ」と笑ってから、改めて清村の話を始める。



「清村は、その心の病を(もちろん、重度の中二病のこと)カウンセリングを受け治療しながら、学業へ復帰することとなった」


「けど大丈夫なの? また鎌田の時みたいなことを起こされたらたまったもんじゃないわよ?」


「問題ない。リーダー格だった男も一緒にカウンセリングを受けることとなっている。その男に(さと)され、今は大人しくしているそうだ」


「へー、そうなんだ!」


「ね、それであの物騒な変な人はどうなったの?」


「知らない。というか、教えてくれなかった」



ヤイバ男に関して、奏太ほどの関心を持たない3人にとって「教えてくれないってことは、それなりの事情があるのだろう」と納得した。



「ふーん? まあ、人それぞれ色々あるものね」


「そうだよねー! 気になりはするけど、変に踏み込んだら失礼かもしれないもんねー?」


「ああ、そうだな」



そして詩織は、今までに知らなかった新情報がいきなり出てきたのに気付き、質問した。



「リーダー格って誰? そんな人がいたの?」


「ああ、それが誰なのか気になるのか?」


「そりゃもちろん」


「……それは、場所を移動すればわかるだろう」


「「え?」」



詩織と真悠は黒山の言っている意味がわからなかったが、とりあえず黒山の後について行くことにした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


とある街の駅前。


「天使の歌声」と呼ばれた人が路上コンサートを行なっている場所に、黒山と詩織と真悠の3人は来た。


今日も路上コンサートは行われている。黒山は予め、金曜日に台無しとなってしまった代わりに今日、行われることを奈月から聞いていた。



「リーダー格って、あの歌っている人?」



詩織の発言に、黒山は「まさか」と鼻で笑うと、その斜め右後ろを指差した。


詩織にとってそんな黒山の態度に一瞬、カチンときたが、指差している方向を見て、それどころではなくなった。


今まで真顔で伴奏をしていたからか、あまり目立たなかった彼が、純粋に音楽を楽しんでいるかのように、笑顔で鍵盤を叩いている。



「んー? この曲ってもしかしてー?」


「ああ、そうだ。新曲、らしい」



黒山達に敗北した後、カウンセリングを受けることとなった航平と清村。


土曜日、沙苗によって最初のカウンセリングを受けたわけだが、航平はすでに「重度の中二病」を治りかけていた。


その後、なんと急展開にも、歌っている女子高生……花奏(かなで)が「これからもずっと、貴方の感じた事。私の感じたことを、色んな人に音で伝えよう」という言葉に航平は涙を流し、付き合うことになった。


急展開ではあるが、この場合はむしろ「パートナーとしての絆が深まった」と言えるだろう。


彼女の歌によって、自らの罪に気付いた彼は「自分達の本当にすべきこと」を見つけたのか、新たな曲を書き上げ……。


航平と黒山の激闘。黒山の『全身武装型』。航平の思いをヒントに歌詞を書き上げ、それが曲になったという。


わずか2日で。


流石に覚えるまでには時間がかかるが、どうしても気持ちが高ぶっているうちに演奏したかったのか、譜面台まで持ち込んで楽譜を見ながら演奏するという、あまり格好のつかない状態となっているが……。


航平は、自分と花奏の新たな1歩をどうしても黒山に伝えたかったようで、短い時間だが、日曜日に黒山は航平から話を聞いたのだ。


歌の誕生の全てを知る黒山にとって、その新曲はまさに、法では裁かれない悪を裁こうと奮闘した航平のことを指す歌……悪を裁く審判の歌に聴こえた。


きっとその歌は、相手のことを考えずに傷付ける者や、逆に傷付けられ、復讐を願う者の心に響き、考えさせるものがあるだろう。……と、黒山は柄にもなく、そんな感想を抱いたのだった。



「悪を裁く審判の歌」……終。

読んで下さりありがとうございます! 夏風陽向です。


ようやくこの章も終わりを迎えました! まずは、ここまで付き合って読んで下さった方々に感謝を。


ありがとうございます!


3月14日から書き始めて、8月1日終わる。


随分、長かったなって気がします。まあ、1週間に1回の更新なので当然なのかもしれませんが……。


今回の章は、5000文字以下の話は1つもありませんが(この話は7000文字)少なくとも……


5000×20+7000で10万7千文字となっています。


それでも、12万文字に到達していないので、話の長さで言えば、中間か、ちょっと短いくらいなのかもしれませんね。


話は変わります。


「そういえば、章の終わりってどうしてたんだっけ?」と思い、前回の章「嫉妬と強奪の女王」の最終話を読み返してみると、大変なことに気が付きました。


それは、後書きに書いた次回予告の章と、実際書いた章とで名前が違っているという……(その部分は既に改変済み)



申し訳ございませんでした!!!


とはいえ、当初は「正義なんて人それぞれだから、分かり合えなくて当然」くらいの内容を書こうと思っていたような気がするので、こうなって良かったのかもしれませんね。


更に話は変わります。


前にも何処かの後書きで書かせていただきましたが、1番初めは詩織視点で書いていました。


しかし、ここ最近は神様視点になってきます。というのも……


・詩織は「重度の中二病患者」ではないから、黒山のバトルで何が起こってどうなっているのかを詳しく説明できない。


・デート回のような、相手の気持ちが物語を引き立てる場合、相手がどう思っているのかを書けない。そして黒山は、それを口にする性格ではない。


・黒山・奈月・鎌田が別々の場所で戦っている場合、どれか1つしか描写することが出来ない。あるいは、そもそも詩織が戦場へ出てくるのがおかしい。


という面が気になったからです。


最初は「神様視点の書き方がわからん!」という状態だったので、神様視点で書かれている小説を読んで学び、書き始めたわけですが……。


まだまだ文章が単調過ぎるので、もっとバリエーションを! というのが今後の目標です。


そういえば、今回は珍しく物語内の日付を入れてみました。


はっきり言って、この日付の管理がかなり面倒くさいです。「これって1月の何日よ!?」ってなり、見返して把握するという状態なので、余計に面倒くさく感じてます。


何かいい方法があればぜひ、ご教授願います……!


またまた話は変わります。


最近になって気になりましたが、ここ2章とも代表者達で戦闘になっていますよね?


それって、タイトルと比較した時に「どうなんだろうなぁ」と感じたので、次の章は瑠璃ヶ丘中心で書ければと思っております。



次回の更新も来週の水曜を目安にしますが、新章にいくか、ショートストーリーを書くかは悩み中です。


どちらにせよ、お楽しみにして下さると嬉しいです!!



追伸・暑くて寝苦しいです。

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