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神様ですが払い師になれますか?  作者: 久遠みおな
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勇者との対決です

異なる部屋に連れてこられ私はフードを今までより目深に被った

バレないように、結界を張る


「…」


「ねえ、痛いことしないようにしようよ」


「…吹き飛べ」


風の精霊で月夏を壁に叩きつける

話す暇なんか与えない

血を流そうが気を失おうが半殺し万歳


そして見た目誰だか分からないくらいぼっこぼこにした月夏を残してシルクスの側にゆっくり戻る


「時間にして…10分か…もう少しコントロールの調整をしないとダメだな…」


あ、やっぱり?


実はこうなった時のために時間設定を決めていたのだ

今回は5分

倍かかったから地獄のコントロール特訓がまた再開されるなあとぼんやりと考えていた


「なんて…圧倒的な力の差…」


「勇者がいくら最低でもここまでやる必要性は…」


「いや、実力を知るには良い機会だ…」


月夏の隣には友好の神子…なんて名前だっけ忘れた

が回復魔法をかけながら睨み付けている

無視していたらこっちに批難する言葉が浴びせかけられた


「最初の一撃で勇者様は気を失ったではありませんか!!それ以降の攻撃は必要性はないではありませんか!!」


「…怨霊にそれが通じると思うか?」


シルクスは私が半殺しにした理由を最初から知ってる


私が月夏を嫌いな理由を

幼い頃の月夏の一言を


その口でさっきの言葉を吐いたもんだからシルクスもイラッとしたんだろう


っとぼんやりと思っているといつの間にか円卓の部屋に帰っていた


最近の私の扱いがやっぱりガサツだよ…


「加護者殿、貴女は使い魔でございますか?」


「…なぜそのようなことを貴殿に教えなければならない?」


「…」


答えたのはシルクス。私はまた口を貝のように閉じ無言を貫く


「いえ、前回の統括の魔力とは今回は桁外れな気がして…」


態度にも声にも出さないポーカーフェイスなら得意だ


「気のせいだ。」


シルクスも得意みたいだ

こう言うときってホント自分の育った環境が分かる


シルクスは多分カイルさんの子ということで色々と言われたんだろう。それを見せないためのポーカーフェイスが上手くなったんじゃないかな


私も家族に心配かけたくなくて表情も…雰囲気も変えられるだけにはなった

私は拾われっ子だからよくからかわれたけど家族に心配かけたくなくて強くなりたかった


でも、幼馴染みでしかも甘やかされて育ち周りからそれを指摘されないで育った月夏をやはり好きにはなれない

私はどこかに親に対しての後ろめたさがあるからだと思う。

よくしてくれた。優しかった。生きる術を教えてくれた

今思えば、苛められていたのを知っていたのだろう

月夏をよく思ってなかったのだから

こちらに来て私は余計な遠慮はなくなった

カイルさんはシルクスと一緒に甘やかさず私を強くしてくれたのだから

養父母には感謝しているが正直に言うと息苦しかった

『良い子』でい続けるには辛かったのだ


最初からわたしの弱い部分、裏の顏を知ってるシルクスには遠慮なんかしません

遠慮したら気持ち悪いって返ってきたからね〜

殴ったけど魔法をかけずに


あ、その頃から体術の訓練も始まったなあ…


友好の神子が統括に言っても無駄だとわかりこちらに非難の目を向ける


別に痛くも痒くもない

何もできないでのほほんと生活していたのが悪い


「『寵児の加護者』!」


「…」


「勇者様を殺す気ですか!?」


「…それくらいで死ぬなら勇者じゃないさ」


私は出来るだけ声色を低くしてはいるけどバレないかヒヤヒヤもんだよ〜


頑張って強くなることだね

私は口には出さず思うだけにした


私はボコッたからスッキリだし強くなれないなら祓い師のしかも勇者なんて無理だしね


そんなで、私たちはさっさと学園に戻った

ローブをたたみ鞄に入れて仙人を…学院長を訪ねた


「きいたぞぇ、結構暴れたらしいのぅ」


…どっから聞いたんだこの仙人は


「…別にそんなには」


「おんしの実力なら10分はながいほうじゃろうて、勇者が死なんかったのが不思議なくらいじゃ」


「学園長、どこにそんなパイプ…そうか、見てらしたのですね」


は?見てた?

あの中は結界で見ることはできないというのに


「学園長の目は普通とは違う。現役の頃に比べたら数段落ちるけど…千里眼だからな…」


「千里眼のぅ…覗く程度しかできん、なくてもよい目じゃ」


いや、凄くね?

あったら私は便利だと思うけど


だって月夏を避けられるよマジで!!


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