珍客到来です
あれ?客ってもしかして暗殺者さん?
「カエデ?こいつこんな珍妙ななりしてるけど、数少ない正気を保ってるぞ?」
「何者?」
「暗殺者さんだよね、王家のお抱え暗殺者さん…、私を殺しに来たの?」
すると、暗殺者さんはいきなり頭を下げた
え、ええぇ~何?何なのよ~
「頼む、姫様を助けてくれ!」
「えー、だって好きで月夏を友好の勇者にしたくて封印を緩めてる人だよ?」
「王子も姫様もあの靄に掛かってから人が変わったように一心に封印を解こうとしてる」
「あんたはお抱え暗殺者さんなんだろ?何故それを俺達に言うんだ?この中で何故正気でいられる?」
私の前に立ち塞がってくれるのはありがたいけど正直邪魔なんだよね彼は私に用があってきてるのに
まあ、前回が前回だから仕方ないかなとは思うけど
でも、必死さが伝わってくるんだよ
「取り敢えず、話だけでも聞くだけはしてあげる」
あくまでも私優位にしとかないときっとすごく後悔する気がするから
「俺は元々王子や姫の監視役なんだいつの間にか便利屋になっていたが…本来は監視役なんだ王家の誰かが封印を解こうとする時に命に変えても止めなくてはならないそういう風に教育上叩き込まされた」
「じゃあ止めれば?」
「出来ない…俺の力は今となっては正気でいるだけで精一杯だ
神殿の場所を教えるから王子と姫様を救ってほしい」
そう言われても『はい、そうですか』とは言えない
そのあとに殺されたら嫌だし
私は肉をまとった神だから肉体をダメにされたら此処には居られない
半神、半分以上が神だから
いつかは帰る親神様のところにまだ帰りたくない
アスも生んでやらなきゃだし
まあ、一番の理由がシルクスから離れたくないってのが大きいけど
人の一生なんてあっという間に過ぎていく肉体を持ってる私の一生だってあっという間だろう私自身は肉体がなくなっても親神様達の場所に帰るだけ
シルクスや他のメンバーは違う
もとから違いすぎるから永遠には居られない
私の一生の前にはきっと友好の神の封印だって解こうとする奴が現れないとは限らないし、今回みたいになったっておかしくはない
「頼む!助けてくれ!」
「んーと、ひとつ聞いていいかな」
「…なんだ?」
「あの日何で私を襲ったの?あの姫さんの命令?」
「…あんたの実力が知りたかった。いつかこんな日が来るかもしれないのは勇者が来たときに感じたしな
だが、俺たちの一族は姫様達を止められない事は俺には分かった。だから誰か止められる奴を探していたんだそんなときにあんたが現れた。」
まあ、後からならなんとだって言えるしなイヤ、マジで
それを鵜呑みにするほど馬鹿じゃないし、お人好しでもない
まあ、そもそも人でもないけど
「それを証明できる?」
「無理だな。こういうやつは何でもするだろう?」
シルクスくん君には聞いてないよ?
「命を賭けるならいいのか?」
「そんなことしたら俺がカエデに半殺しにされるから止めろ」
分かってんならいちいち言わないでおくれよシルクスくん
そして暗殺者さん…つくづく馬鹿だね
「私達はやりたいようにやるだけだよ、そのついでに姫さんがどうなろうが変態王子がどうなろうが知ったことじゃない。ただし、勇者だけはフルボッコだけど」
「カエデ!?」
「なにいってんだ!?」
「何って事実?これから行くところには必ず立ちはだかるだろう人間でしょ?どうなろうが知ったことじゃないよ叩き潰すだけ」
「…なるほどそれなら理解できる。でも、カエデは生死には関われないんでしょ?」
「ざっつらいと!でも、死ななければいいだけだから気にしない気にしない」
瀕死だろうが止めさえささなければ後は知らない
そこまで面倒見られないし見たくもない
私のやることの邪魔さえしなければどうでもいい
さて、反応は?




