帰る場所がありません
私達がガウルシアに帰国したとたん嫌な感じがした
こう…空気が重い感じで皆仲良しなんだけど目に生気が無くなっていた
「…なんだよこれ…」
「ギルド!!」
「急ごう!!」
呆気にとられているアレクを引っ張りカイルさんがいるギルドに急いで向かった
嫌な予感がする
せめてカイルさんだけでもマトモだといい。
むしろ無事じゃなきゃぶっ飛ばしてでも正気にさせる
馬を飛ばして半日かけてギルドまで帰った私達を迎えてくれたのは瓦礫の残骸だった
皆はどうしたんだろう?
ふと、思い出したのは二神の石碑のある怨霊の森
あの場所ならもしかしたらと私達は走った
石碑のところまで行くと魔法の気配がしていたので全力で石碑を探す
これは結界だ石碑を媒介にして結界を作って友好の神に対抗してるんだ…
だけど脆くなってる
シルクスがカイルさんが無事かもしれないと感じてる
結界を張り直し古い結界を消す
すると、石碑にもたれ掛かるカイルさんがいた
「父さん!」
「カイルさん!」
ぐったりとしてはいるが傷はない
衰弱はしてるが命に別状もないみたいだ
一先ずは安心だが…
「シルクスか…?」
木々の間からギルドのメンバー達が顏を現した
「皆!無事だったか…!」
「ああ、マスターのおかげでなんとかな、町の連中は間に合わなかったがマスターについてきたやつらは森から出てないぜ」
森?
「…ああ、そうか楓は知らなかったか怨霊の森は怨霊を留めて置くために結界を張ってるんだ。父さんはそれに二重の結界を張ってたから衰弱したんだ
この調子じゃあんまり飲まず食わずだったんじゃないかな
俺には魔力の膨大な供給源…楓がいたからでかく結界を張っても平気だが楓は具合悪くしてないか?」
そう思うなら私から魔力引っ張るの止めてくれたらいいのに
「止める気ないのに聞かないでくれる?」
「それもそうだ」
「それより、ガウルシアの港から此処までマトモに話できる人が居なかったんだけどなんか分かる?」
すると水をのみ気がついたカイルさんがこちらにフラフラと歩いてきた
「友好の神の手の者に町の人は落ちたんだよ」
「父さん、座って俺たちも座るから」
「ああ、悪いな学院長が学院に残って結界を張っても無理なくらい友好の神の手の者は侵食してきた」
「そうだ仙人は?」
「ワシならここじゃ」
「二神の石碑の裏でやはりぐったりしていたか…」
水とパンならありますよ?
そう言って渡すと固い乾燥パンを水に浸して食べていた
「…友好の神の神子や友好の勇者と馬鹿王子が率先して封印をこじ開けようとしておる…特に王子が酷い。器化してきている
おんしら二人を見つけ次第封印を解かせるつもりじゃろうな」
「…私の事を知ってるの?」
「そうさの、封印した二神の加護者と言うのはバレとる可能性は無きにしもあらずというところかの」
んーどっちだ!!
とりあえずシルクスはお邪魔虫として固定と考えて…
「問題は私よね…」
「神子程度に考えていてくれたらラッキーだけどな」
「いや、無理じゃないかな変態馬鹿王子が器化してきているのなら私に気づかない訳ない。しかも死神と産みの神の子供を産むって約束あるんだから普通じゃない位は勘づかれてるような気がする。むしろ加護者って思われてたりしたらやだなあ…」
…シルクスが居なくなればって考えてる可能性もある
二神の神子だと分かれば命まで取らないとは思うけど…
彼らにとって私とシルクスは欲しくて堪らない鍵であり同時に警戒しなくてはならない存在
今まで以上に一人にはなれないな私
どうもこうもないけど早く封印を強化しないとガウルシアが壊れてしまうだろう
「…結界を張り直して強化しないと」
「これからどうするつもりだ?」
…あれ?
「友好の神子に話できるなら統括として話をして変態馬鹿王子と勇者の事を押さえてもらう」
「上手く行くと思うのか?」
…やっぱり!
「カイルさんがおネエじゃない!」
「カエデ、そこ違う!」
いや、大事よ?まあ付け焼き刃のおネエだとは思っていたけど
ほらシルクスが話してくれた母親の部分を補うためにって
でもやっぱりカイルさんらしくない気がする私だけ?
シルクスは平然としてるし
仙人も、ひいてはアレクにレイちゃんまで呆れた顏してるから
ん〜私だけか〜
「頑張っておネエやってたけどな。今はそれどころじゃないだろう?」
確かに




