その9 鑑定?なにそれ美味しいの?
は?え?ちょっと待て。
なんて?
情報量多いわ。
落ちつけ落ちつけ。
俺のステータスがエグいことになってたとこまではよかった。
いや、よかねーけど、理解はできた。
そのあとがおかしい。
まず分析のレベルが上がってカンスト。
進化して鑑定になった。
そんでなんか説明された。
今までこんなことなかったのに。
鑑定が特別なスキルだったのか?
いや、特別に決まってるか。
スキルレベルない上に、性能聞く限りやばいぞ。
これはつまり…
自分以外にも使える上に、さらに結果を再解析もできるチートスキル。
ってことだよな?
チートの極みやんけ。
だって、鑑定するだけで相手の情報全部握れるんだぞ!?
弱点やらなんやらも、全部。
追加で防御と魔法も倍になるんだっけ?
これは神様から俺に無双せよとのお達しかな?
さすがにやりすぎ。
ラノベでもおなじみの鑑定チートを、まさかこんな形でゲットするとは。
いや、それはまあいい。
せっかくだし、一回やってみますか。
えーと、鑑定!
種族:魔族 マデル族
進化ツリー
名前:ミリル マデリミア(矢島優樹)
神名:転生魔孫
年齢:2歳
レベル:5
経験値:5/30
満腹度:40/100
ステータス
HP:732/732 MP:544/544 SP:678/678
攻撃能力:1765 防御能力:1296
魔法能力:1088 速度能力:789
スキル
{HP回復自動化Lv6}{SP回復高速化Lv4}{神の声Lv10}{鑑定}{言語理解Lv10}{気配感知Lv4}{打撃攻撃Lv9}{闇攻撃Lv7}{呪い攻撃Lv2}{闇強化Lv5}{計算Lv5}{視力増強Lv9}{聴力増強Lv8}{毒耐性Lv1}{闇耐性Lv4}{睡眠耐性Lv1}{集中力増強Lv1}{生命力増強Lv9}{技力増強Lv8}{攻撃能力大増強Lv7}{防御能力増強Lv5}{速度能力増強Lv2}
魔法
なし
闘法
{命闘法Lv8}{技闘法Lv6}{体術Lv4}
修練結晶:4
スキル一覧表
魔法一覧表
闘法一覧表
得意属性・苦手属性
なーんか色々増えてるー。
これは一個ずつ確認した方がいいな。
こんなときに役立つのが?
テッテレー!鑑定〜!
じゃ、この結果を鑑定しまくっていこうか。
まずは「種族」。
鑑定。
マデル族:魔族の中で最も多い種族。闇属性の適性がある。
へー、俺の種族が魔族で一番多いんだ。
闇系のスキルがゲットできたのはこれのおかげね。
納得納得。
じゃあ次、「神名」。
めっちゃ気になるやつ。
これなに?
はい、鑑定。
神名:過去の行動などによって獲得可能な称号。さまざまな効果が発現する。神名が変わらずとも効果が変わることがある。
うーん、なるほど?
じゃあ俺の神名はどんな効果があるんだ?
転生魔孫だっけ?
転生魔孫:条件-魔王の孫に転生すること。及び矢島優樹であること。
効果-レベルアップ時に全ステータス回復。各種ステータスの450上昇。各種ステータスが少し伸びやすくなる。呪い属性の適性向上。祈祷属性の適性低下。スキル強化。スキル獲得速度上昇。
発動可能技能-魔人化一定時間ごとにHP、MP、SPを10消費し、各種ステータスを2倍にする。
あーあ、鑑定って念じなくても結果出るようになっちゃったよ。
転生魔孫もさぁ…
これ、もう神名っていうかチートそのもの…
俺のステータスの大半この神名のせいじゃない?
他にもなんか色々効果ついてるし。
魔人化とかヤバいだろ。
発動したら、ただでさえ高い俺の攻撃が3500まで行くんだぞ?
あ、他のステータスアップもあるから多分4000ぐらい行くわー。
あっはっはー。
・・・まあ強くなる分にはいいけど、限度ってもんが、ねぇ?
やりすぎだよ神様。
よし!
切り替えて次行こー!
無心で鑑定!
進化ツリー: マデル族-デリーム族-ゴーマ族
デリーム族:マデル族が進化した種族。進化すると成長し、大人の姿になる。進化するとスキル{強奪}を獲得する。
進化条件:マデル族Lv20であること。
ゴーマ族:デリーム族が進化した種族。進化しても成長することはない。進化すると呪い属性の適性が向上するが、祈祷属性の適性が低下する。
進化条件:デリーム族Lv40であること。
etc.
ふぃー。全部鑑定終わり!
あ、そうそう。
鑑定って視界に結果が表示されるんだけど、こんなの戦闘中に表示したら邪魔で邪魔で仕方ないのよ。
そこで、鑑定結果をずっと固定できないかとやってみたら、出来てしまった。
これで戦闘中に効果切れる度鑑定したりする必要なくなったぜ。
さーて、次はスキル一覧の確認だ。
どうせなら魔法も使いたい。
厨二病的にね。
魔法ってのは…
魔法:魔力を使用して現象を起こす術。
手順1:魔法を起動する。
手順2:魔法陣に魔力を注入する。
手順3:魔法を発動。
らしいよ。
・・・うーむ。
この発動条件だと…
・・・よし、魔力知覚取るか。
魔力知覚:魔力を知覚する。
これだけだけど、多分これないと魔法使えねーや。
魔法の手順に魔力を注入するってあるのに、俺まだ魔力を感じとってすらいないからね。
注入するには多分魔力制御もないとダメだけど。
魔力制御:魔力を制御し動かす。
水を初めて見て、すぐに水が自在に動かせるか、って話だね。
では…
[スキル{魔力知覚}を修練結晶を1消費して獲得しますか?]
おお、こんな形式なのね。
じゃ、はい。
[スキル{魔力知覚}を獲得しました。]
[獲得したスキルのレベルは、1です。]
取ってしもた。
けど、一個しか使わないのか。
じゃあ魔力制御も取っちゃおー。
[スキル{魔力制御}を修練結晶を2使用して獲得しますか?]
うーん、Yes!
[スキル {魔力制御}を獲得しました。]
[獲得したスキルのスキルレベルは、1です。]
これで魔法ゲット出来ればすぐに魔法使えるな。
修練結晶一個でゲットできる魔法があれば取っちゃうか。
魔法一覧っと。
・・・お。闇魔法取れるじゃん。
闇魔法:闇属性の魔法。
取る。
[魔法{闇魔法}を修練結晶を1使用して獲得しますか?]
はーい。
[魔法{闇魔法}を獲得しました。]
[獲得した魔法のスキルレベルは、1です。]
よーし、これで魔法が使えるぞー!
魔法と言えば全ての男子の夢ですからね。
嬉すいぃぃぃぃ!
・・・取り乱しました。
見苦しいところを見せてしまい申し訳ありません。
さーて、気を取り直してと。
どんな魔法が使えるんだ?
闇魔法Lv1:闇球
闇球:闇属性の球を発射する。
なんか凄そう。
発射ってことは遠距離攻撃?
俺は今遠距離攻撃の方法ないから嬉しいな。
よっしゃ試し打ちだ!
ちょっと離れて、さっきまで食ってた蛇の死体に向かって打つぞ。
・・・すぅー…はぁー。
行くぞ。
まず、闇魔法を起動。
ヴン!
で、出てきた魔法陣に魔力を入れると。
魔力…なんだろう、たぶんこれかな?
俺は体から半透明の液体…魔力を出し、魔法陣に注入する。
・・・こんな感じかな?
たぶんOK。
これで発動すれば…
ヒューン!
・・・うーん、なんか出たけど。
思ってたのと違う。
威力、低っ。
ちょい穴空いたぐらいなんだけど。
まあ、いい。
まだレベル一だしー。
・・・正直魔法はロマンだった。
だって、ステータスだと魔法より攻撃の方が圧倒的に高いし。
あ、でもMP5しか減ってない。
これはいいね。
これなら連射して牽制ぐらいには使えるかも?
・・・それなら…魔法に追加で魔力込められないかな?
起動。
ヴン!
・・・よし。
発射!
ズドン!
蛇の死体に五十センチほどの穴が空く。
んお?
威力上がった?
いいねー!
これでちょっとした遠距離攻撃になったかな?
でもMP50消費でこれか。
弱いな。
あんまたくさん打てるわけじゃないから、ここぞ!って時に使お。
よし。
蛇も食べきった。
そろそろ移動するか。
蛇倒してからめっちゃ強くなったよなー。
もう敵なしじゃね?
ガハハ!
おーい、最強が通るぞー。
道を開けろー!
・・・うん。
一人でやると虚しいだけだわ。
ぼっちは辛いよ。




