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■最終話(完結):元カレ神との再会! ……えっ、私の価値に今更気づいたの? 遅すぎるわ!

いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。

『困った神様シリーズ』第5弾、本日も更新です!


魔法もチートも使わない、圧倒的な「自己肯定感」と「ド正論」による異世界蹂躙劇。

どうぞ、リラックスしてお楽しみくださいませ!



【場所:神界・中央大回廊】

地球の神様からのクレームを突っぱね、好子様のための「後継者パシリ」を探すべく、女神ネフェルは神界の回廊を足早に歩いていた。


「急がないと! 好子様を待たせたら、今度こそこの神界ごと大掃除されちゃうわ!」


ネフェルが大量の資料(勇者候補リスト)を抱えて角を曲がった、その時だった。


ドンッ! と、向かいから歩いてきた長身の男神とぶつかってしまった。


「ああっ、すみませ……」


ネフェルが顔を上げると、そこには見覚えのある顔があった。


かつてネフェルを「君より、あっちの(美的センスが崩壊した)子の方が可愛いから」という最悪の理由で振った、元カレの神様だった。


『おっと、悪い……って、あれ? ネフェル?』


元カレ神様は、ネフェルの顔を見てパチクリと瞬きをした。

ネフェルの心臓が、ドキンッ! と跳ねた。


(うわっ、よりによってコイツと会うなんて……! 私が散々泣かされた、あの……)

元カレ神様は、ネフェルを上から下までジロジロと見回し、そして、少し頬を染めてニヤリと笑った。


『……あれ? お前、なんか見違えたな。いつの間にか、すげぇ「いい女」になったんじゃないか?』


元カレ神様が、甘い声で顔を近づけてくる。


『どう? 最近フリーなんだろ? 久々に俺とお茶でも……』


その言葉に、ネフェルは一瞬だけ絆されそうになった。

かつてあんなに好きで、自分を振った男が、今更になって自分の魅力に気づいて擦り寄ってきているのだ。

しかし。


(……待って?)

ネフェルの脳裏に、強烈なフラッシュバックが走った。


それは、純金の馬車を「及第点」と切り捨て、魔王を「足置き」にし、地球の神様すらも「ダウングレード」と論破した、圧倒的な輝きを放つ「太陽」の姿だった。


(好子様なら……好子様なら、こんな時、絶対に自分を安売りしたりしないわ!!)

ネフェルは、スゥッ……と息を吸い込み、抱えていた資料を脇に抱え直した。


そして、元カレ神様から一歩距離を取り、氷のように冷たく、それでいて気高い「好子様ばりの笑み」を浮かべた。


「……あら」

『え?』


ネフェルは、元カレ神様を靴の裏でも見るような目で上から下まで値踏みした。


「いつの間にかいい女になった、ですって? 馬鹿ね」


ネフェルは、フッと鼻で笑い飛ばした。


「私は『いつの間にか』良くなったんじゃないわ。最初からずっと『最高級のいい女』だったのよ。……あなたのその『安っぽくて崩壊した美的センス』じゃ、私の価値に気づけなかっただけでしょ?」


ピキィィィンッ!!(元カレ神様のプライドにヒビが入る音)


『なっ……!? お、お前、そんな高飛車なキャラだったか……!?』

「それと、お茶に誘ってくれたみたいだけど」


ネフェルは、かつて好子がシリルのノートを突き返した時のような、完璧な「見下しポーズ」を決めた。


「自分の見る目のなさを棚に上げて、今更すり寄ってくるような『中古品の男』に割く時間なんて、私には1秒もないわ。……私の輝きに目が潰れる前に、そこをどきなさい」

『あ……あぁっ……!』


元カレ神様は、ネフェルの放つ「圧倒的な自己肯定感のオーラ」に完全に気圧され、情けなく道を譲ってしまった。


「……ごきげんよう。せいぜい、自分にお似合いの『B級品』を探すことね」


ネフェルは、一度も振り返ることなく、コツン、コツンとヒールを鳴らして回廊を歩き去った。

角を曲がり、元カレ神様の姿が見えなくなった瞬間。


「…………」


ネフェルは、胸に手を当てた。


(……っっっスッキィィィィィィィリィィィィッ!!!)

ネフェルの心の中に積もっていた、長年の未練や劣等感が、文字通り「塵一つ残さず」綺麗に吹き飛んでいた。


「なによアイツ! 今見たら、ただのオーラのない薄っぺらい男じゃない!! なんであんなヤツのために私、泣いてたのよ!!」


ネフェルは、スキップをしながら自分の管理室へと急いだ。


「ああもう、最高! 好子様、本当にありがとう!! あなたの言葉(語録)は、ただの毒舌じゃなかった! 自分の価値を絶対に下げないための、究極の『魔法』だったのね!!」


自分の本当の価値を取り戻したネフェルは、晴れやかな笑顔で管理室の扉を開けた。


そこには、モニターの中で優雅に紅茶を飲みながら、大公爵と魔王を顎で使っている「永遠の推し」の姿があった。


「さあ! 私もウジウジしてる暇はないわ! 最高のミューズ(好子様)のために、世界一優秀な後継者をスカウトしてこなくちゃ!!」


かくして、一人の女神の「失恋の八つ当たり」から始まった異世界召喚は。

世界を完全に統治する無敵の女王を誕生させ、同時に、一人の女神の心を「完璧な自己肯定感」で救い出し、これ以上ないほど爽快な大団円を迎えたのであった。

(好子さん編・完結!!)


ネフェル「ズビッ……ぐすっ……皆様ァ! ついに、ついに好子様の尊すぎる伝説が完結してしまいましたぁぁ!!(号泣)」


好子「ちょっとネフェル、私の足元で鼻水をすするんじゃないわよ。靴が汚れるでしょ」


ネフェル「ひれ伏して靴を舐めるのは私の勝手ですぅぅ! ああ、皆様! どうか好子様のこの圧倒的な美しさとド正論を全宇宙に知らしめるために、ページ下部の【☆☆☆☆☆】をポチッと……! 最高評価をお願いしますぅぅ!!」


好子「はぁ……あんたって本当にうるさいわね。まあいいわ。画面の前のあなたたち、最後まで私の活躍を見届けた根性は褒めてあげる。特別に『私のファン(パシリ第1号)』を名乗ることを許してあげるわ」


ネフェル「ああああっ! ありがとうございます好子様! 皆様、聞きましたか!? 今すぐ光栄に思いながら星を押すのです!!」


好子「さあ、さっさと押しなさい。私のネイルが乾く前にね。……ふふっ。最後まで付き合ってくれて、悪くなかったわ。じゃあね」


ネフェル「好子様、最高ぉぉぉーーーーーッ!!! 尊いぃぃぃーーーッ!!!」


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